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【明治神宮大会】明徳・馬淵監督、大会中に亡くなった母に捧げる日本一…通夜、告別式にも参列せず 

11/15(水) 7:35配信

スポーツ報知

◆明治神宮野球大会第5日 ▽高校の部・決勝 創成館0―4明徳義塾(14日・神宮)

 高校の部は、明徳義塾(四国)が同大会最長ブランクVとなる36年ぶり2度目の優勝を果たした。馬淵史郎監督(61)は試合後、母・中本アキさんが大会期間中の11日に95歳で死去していたことを告白した。四国地区は来春センバツの神宮大会枠を獲得した。大学の部は、今大会で退任する高橋昭雄監督(69)が率いる東洋大(東都大学)が準決勝で日体大(関東5連盟第1)に完封負けした。

 マウンドに集まったナインが右手を突き上げて喜びを爆発。その姿に、ベンチの馬淵監督は目を細めた。右腕・市川悠太(2年)が4安打完封。打線も手堅く4得点。試合巧者ぶりに「これほどうまくいくとは思ってなかった」と笑みをこぼした。

 日本一を捧(ささ)げたかった。初戦の中央学院戦に勝利した11日の朝、母・中本アキさんが95歳で死去していた。「通夜にも、告別式にも出られない。宿命やから、しょうがない」。この日まで報道陣らには母の死を明かさなかった。選手に伝えたのも、告別式が行われた13日の準決勝後。ミーティングで泣きながら「あした(決勝)は勝ってくれよ」と語りかけた。めったに見せることない名将の涙にナインは驚き「監督さんを勝たせて男にしよう」(市川)と熱い思いを一つにした。ウィニングボールを手渡された指揮官は「明日帰って、墓前に飾ろうと思います」と感無量の表情を浮かべた。

 1990年に就任した馬淵監督にとって、2002年夏の甲子園、14年国体に続く3度目の日本一だ。「これで、ないのはセンバツの旗だけ。簡単にはいかないだろうけど目標ができた」。優勝候補の一角として臨む来春センバツに目を向けた。(種村 亮)

 ◆明徳義塾(高知県須崎市)1976年に創立し、同年に野球部も創部。生徒数は855人(うち女子229人)で、部員数は83人。過去、甲子園大会には春17度、夏19度出場し、2002年夏に初優勝。卒業生は松山英樹(ゴルフ)、琴奨菊(大相撲)ら多数。野球部の主なOBは森岡良介(ヤクルトコーチ)、伊藤光(オリックス)ら。

最終更新:11/15(水) 7:35
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