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F1、ハミルトン選手の栄光はリオのキリスト像のご加護のおかげ!?

11/14(火) 7:37配信

MEGABRASIL

2年ぶり4回目のチャンピオン確定時に着用

11月12日(日)、熱戦のうちに幕を閉じたFormula 1(以下「F1」)ブラジルGP。ブラジルは「音速の貴公子」故アイルトン・セナ選手を輩出した国でもあり、今でもモータースポーツとセナ人気は高い。

セナ選手に憧れるF1レーサーは多いが、中でも英国のルイス・ハミルトン選手の崇拝ぶりは、セナ選手の遺族から遺品のヘルメットを譲り受けるほどだ。そのハミルトン選手だが、彼にはもう一つブラジルとの強いつながりがある。

TVグローボが11月11日、ニュース番組「ジョルナウ・ナシオナウ」で伝えたところによると、ハミルトン選手のヘルメットをデザインしているのは、サンパウロ州カンピーナス出身のブラジル人、ハイー・カウダート氏とのことだ。

カウダート氏はグラフィックデザイナーで、F1の熱烈なファンだ。レースを見ているだけでは飽き足らず、レース用の車体やヘルメットのデザインを始めた。

セナ選手のヘルメットデザインを担当していたシド・モスカ氏に才能を見出されたカウダート氏は、2010年、モスカ氏のデザイン事務所に採用された。

しかしながらモスカ氏はほどなく他界する。

「僕がヘルメットのデザインを考えるとき、常に自分右側にモスカ氏の存在を感じ、左側にはセナ選手の存在を感じています」(カウダート氏)

そんなある日、ハミルトン選手がSNSで「新しいヘルメットデザイン募集」と銘打ったデザインコンクールを呼びかけた。コンクールの最終選考に残った4つのうち3つのデザインがカウダート氏のものだった。

優勝したのはカウダート氏のデザインで、そこにはブラジルにちなんだ要素が2つ含まれていた。

一つは後頭部部分のキリスト像、もう一つはサイドの3本線で、これらの線はハミルトン選手が崇拝していたセナ選手が使っていた緑、黄色、青の3色で書かれている。

ハミルトン選手はメキシコGPを終えて2年ぶり4回目のチャンピオンが確定した時、このヘルメットを使っていた。

彼は、今回のブラジルGPの舞台であるサンパウロのインテルラゴスサーキットでのレース用に、ヘルメットのデザインを変えた。頭頂部に4回の優勝を意味する4つの星を加えたのだ。

カウダート氏は新調したヘルメットを引き換えに、今まで使っていたヘルメットをハミルトン選手から譲り受けたという。

「とてもうれしかったです。僕自身がこのデザインを気に入っていたのもありますが、僕にとってのスーパーアイドルが、手ずから、優勝など思い出の詰まったヘルメットをプレゼントしてくれたのです。感謝の気持ちでいっぱいです。彼の輝かしい経歴に貢献できたこともとてもうれしいことです」(カウダート氏)

今回のブラジルGPで予選でのクラッシュにもかかわらず決勝で4位に食い込み、怪人ぶりをみせたハミルトン選手。カウダート氏は五つ目の星がついたヘルメットを新調することを楽しみにしているという。

(文/原田 侑)

最終更新:11/14(火) 7:37
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