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芽切り温度の時期に刺激 原木シイタケ増収 ナイロンコード式刈り払い機 宮崎県

11/14(火) 11:30配信

日本農業新聞

 宮崎県林業技術センターは、ナイロンコード式の刈り払い機でほだ木を刺激してシイタケを増収する方法をまとめた。気温が各種菌の芽切り温度になったころ刺激を与える。品種は、低温性、または、低中温性で効果的だった。ほだ木の年数や刺激の時期にもよるが、県内の生産者での試験では、3年ほだ木で1000本当たり4万6000円以上の増収効果が認められた。

1000本当たり4万6000円超

 発生量が鈍ってきた古いほだ木に刺激を与えるとシイタケの発生が促されることは知られていた。ほだ場で刈り払い機による除草をすると、並べたほだ木の下の部分に刃が当たる。すると下の方からのシイタケの発生が多い、という話もあった。

 刈り払い機は、ひも状の刃を回転させてほだ木の上から下までを均一にたたくようにして一往復する。ほだ木全体を薄く、満遍なくたたく。

 これまでの試験では、増収効果が大きいのは3年や4年と古いほだ木だった。新しいほだ木では、ほとんど違いが見られなかった。刺激する時期にもよるが、刺激なしのほだ木に比べて4年ほだ木は62%増収したデータも出ている。

 刺激による効果は品種によって感度が違うことも分かった。中低温性よりも低温性、低中温性で「効果の差が大きくなる傾向が見られた」としている。タイミングも品種で異なる。これまでの試験では、芽切り温度の時期に刺激することで、大きな効果があるという。

 経営面では、3年ほだ木で1本当たり13・55グラムの収量増になり、売上金額にして46・73円増と試算。経費が0・7円かかっているので、1000本で4万6030円増収になるとしている。

 同センターでは10年前からなたで切れ目を入れたり、チェーンソーで上面を切り落としたりするなどの刺激を与える方法を試してきたが、今回は実際の生産者のほだ場を使った試験でも効果を確認した。

日本農業新聞

最終更新:11/14(火) 11:30
日本農業新聞