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【NBA COLUMNS from LA】“その他諸々”からの脱却へ、ラプターズを背負うデローザンとラウリー

11/14(火) 17:56配信

バスケットボールキング

「チームが敗れたのは自分たちのせいだ。僕らは選手それぞれが、チーム全体が向上して戻って来なければならない」。トロント・ラプターズのデマー・デローザンは、昨季プレーオフのイースタン・カンファレンス準決勝でクリーブランド・キャバリアーズにスウィープされた後、そう言った。

 ラプターズは球団史上初めて2季連続シーズン50勝以上をマーク(昨季は51勝、一昨季は56勝)。プレーオフには4年連続で進出し、一昨季は東カンファレンス決勝まで勝ち進んで、キャブスに2勝4敗で負けた。

 それだけに「打倒キャブス」で臨んだ昨シーズン。2月のトレードでディフェンスの要となれるサージ・イバカをオーランド・マジックから、ベテランで頼りになるPJ・タッカー(現ヒューストン・ロケッツ)をフェニックス・サンズから加えてデローザンとカイル・ラウリーの周りを固めた。しかし、キャブスの壁を破ることは、またもできなかった。

「毎年、プレーオフで悔しい思いをする度、ファイナルに進出し、優勝したいという気持ちが強くなっている。自分がプレーしている理由は優勝以外にない。プレーオフに進出してはノックアウトを食らい、そのたびハングリーになっている」とデローザン。

 不思議なことに、東カンファレンスを語る時、出てくるのはいつもキャブスとボストン・セルティックスで、ラプターズという名は“その他諸々”の中にひっくるめられてしまうことが多い。確かにセルティックスは昨季のプレーオフで健闘し、今オフ、カイリー・アービングと(開幕戦での故障でシーズン絶望となってしまったが)ゴードン・ヘイワードという大補強を行った。

 しかしラプターズはデローザンとラウリーが健在でイバカもチームに残った。センターのヨナス・バランチュナスも年々たくましくなっている。それでも名が上がらないが、「全く気にしていない」とデローザンが言えば、ラウリーも「僕らは、自分たちのやるべきことをするだけ」。「誰が何と言おうとも、最終的には自分たちがどうかだ」とデローザンが続ければ、ラウリーは「今はバスケットに集中し、プレーオフで過去2年よりもいい結果を残すだけ。その時にこのチームのことを話せばいい」と、考えていることは同じだ。

 実際、ラプターズは若手が多い。しかしラウリーは、「彼らはとても才能のある選手たちで、このチームにあった穴を埋めてくれている」と褒め、デローザンは「その若手を僕らの経験、態度、コート上のプレーで引っ張っていかなければならない」と気を引き締める。

 コンビを組んで6年目。デローザンとラウリーは、ひたむきに前に向かっている。

文=山脇明子

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