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神出鬼没 3人襲ったクマどこに/八戸・住宅街、捕獲至らず住民不安、児童は集団下校

11/14(火) 12:04配信

Web東奥

 10日、青森県八戸市の海上自衛隊八戸航空基地敷地内と周辺の住宅地で男女3人がクマに襲われた事故を受け、市や県猟友会八戸支部でつくる市鳥獣被害対策実施隊は13日もクマを捜したが、捕獲には至らなかった。航空基地敷地に隣接する陸上自衛隊八戸駐屯地内では同日も目撃されており、近くの学校関係者や住民らは「一刻も早く事態が収束してほしい」と不安を募らせている。

 市などによると、13日午後1時ごろ、陸自八戸駐屯地北東にある演習場で、クマ目撃情報が相次いだことを受けて監視業務にあたっていた隊員が1頭を目撃した。付近で10、12日と立て続けに目撃されたことなどから、男女を襲ったクマの可能性が高いという。

 13日、対策実施隊メンバーらは陸自の駐屯地敷地内などでクマを捜したが、発見・捕獲はできなかった。同日は海自が八戸飛行場を使うスケジュールがあったため、午後3時半に捜索を打ち切った。14日午前9時に再開する予定。

 クマ目撃情報を受け、陸自は13日、駐屯地内で予定していた訓練の一部を中止。また周辺の小中学校は集団下校を行い、部活動を中止するなど、影響が広がっている。

 教員が引率し集団下校を行った高館小の木津正博校長は取材に「保護者も不安を募らせている。早く事態が収束し、児童が安心して過ごせるようになれば」と要望。航空基地近くで商店を営む松橋和子さん(86)は「客もクマを怖がっていた。40年以上ここで暮らしているがクマが出たという話は聞いたことがない」と話した。

 市によると、本年度、市内で24件のクマ目撃情報が寄せられているが、場所は山間部が中心となっている。市内で人的被害が発生したのは統計が残る2011年以降で初めてという。

 市担当者は「(クマが)自衛隊の敷地内から再び出る可能性もある。付近住民は不要な外出を控え、引き続き注意してほしい」と呼び掛けている。

東奥日報社

最終更新:11/14(火) 12:04
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