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日本女子フィギュア界が抱える“ポスト浅田真央”不在の憂鬱

11/15(水) 5:00配信

THE PAGE

全6戦あるフィギュアスケートのグランプリシリーズは 先日のNHK杯で第4戦までを終えて平昌五輪の女子フィギュアの勢力図の輪郭が明らかになってきた。ここまで4戦の優勝者を並べると、初戦のロシア杯は“女王”エフゲニア・メドベージェワ(17、ロシア)、第2戦のスケート・カナダは、地元のケイトリン・オズモンド(21、カナダ)、第3戦の中国杯は、シニアデビュー即優勝となったロシアのアリーナ・ザギトワ(15、ロシア)、そして第4戦のNHK杯は、メドベージェワがGP2勝目を挙げて早くもGPファイナル出場を決めた。NHK杯2位のベテラン、カロリーナ・コストナー(30、イタリア)もロシア杯の2位に続くポイントゲットでGPファイナル進出を決めている。

 2016、2017年の世界選手権連覇、2015、2016年のGPファイナルも連覇して向かうところ敵ナシのメドベージェワに今なお隙はない。NHK杯のフリーでは珍しく冒頭のコンビネーションジャンプで転倒するミスをしたが、その後、落ち着いて立て直し、144.40点、合計224.39点の高得点をマークし優勝を飾っている。左の足首にテーピングを施していたが、本人は笑って故障説を否定した。

「別次元です。ジャンプ、ステップ、スピン、そして表現力。どれもが一級品で、何ひとつとして不得意な分野がありません。あえて言えば、エッジにアテンションが付く場合のあるルッツジャンプですが、ショートではプログラムから外すなど、そういう不安要素も消しています。よほどの大きなミスをしない限り、平昌五輪でも金メダルの大本命であることは間違いないでしょう」

 元全日本2位の中庭健介氏が言うように メドベージェワの牙城は崩せそうにはない。

 五輪シーズンを前に引退してしまったバンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央氏のような「トリプルアクセル」という一発逆転の武器を持った対抗馬がいれば話は別だが、現在、平昌五輪の代表争いで一歩リードしている16歳の樋口新葉(日本橋女学館高)も、パーソナルベストでは、メドベージェワに現在20点以上の差がある。

 宮原知子(19、関西大)がNHK杯で約11か月ぶりに怪我から復活を遂げたことは明るい材料で、中国杯で4位だった三原舞依(18、シスメックス)が、今週フランス杯を控えるなど、2枠しかない国内の五輪代表争いは激しくなってきた。だが、ソチ五輪時の浅田真央氏のような平昌五輪での金メダルをイメージできる候補は、まだ出現していない。“ポスト真央”への期待が高かった本田真凜(16、関西大高)も、シニアデビューとなったGPシリーズの2戦で表彰台に上れないなど“国内レース”で大きく出遅れてしまった。

 目の前に迫ってきた平昌五輪に限って言えば、日本女子フィギュア界は“ポスト真央”の不在という憂鬱を解消できていないのだ。

 では、銀、銅メダルの可能性はどうなのだろうか。

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最終更新:11/16(木) 8:10
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