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日馬富士、最初はビール瓶 素手で30発 マイクに灰皿も…注意中にスマホ操作の貴ノ岩に激怒

11/15(水) 5:04配信

スポーツ報知

 大相撲の横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が、前頭8枚目・貴ノ岩(27)=貴乃花=に暴行を加え、大けがをさせたことが14日、分かった。10月25日夜に鳥取県内でビール瓶などで殴打したという。日馬富士は相撲協会に「左上腕骨内側上果炎、左尺骨神経痛で約6週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場。横綱審議委員会の北村正任委員長(76)は日本相撲協会に厳しい態度で接するよう求め、進退問題に発展する可能性も出てきた。

【写真】貴乃花部屋宿舎を訪れるも謝罪することができなかった日馬富士

 午前8時半頃、福岡・太宰府市の部屋宿舎で疑惑について「どっか(報道)に出たの?」と語った日馬富士は、記事を見て「怖いな」とつぶやいた。稽古後は一転、暴行の事実を認めて謝罪。「けがについては貴乃花親方、貴乃花部屋の後援会関係者の皆様、相撲協会、うちの部屋の親方に大変迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と観念したように言葉を並べた。

 鳥取巡業を翌日に控えた10月25日夜に“事件”は起こった。宴席には日馬富士と貴ノ岩のほか白鵬、鶴竜のモンゴル出身3横綱や鳥取城北高相撲部出身の関脇・照ノ富士、日本人力士や関係者ら10人前後が参加。1次会から酒が進み、2次会へ移ると雰囲気が一変した。貴ノ岩は日馬富士から兄弟子に対するあいさつが足りないなどと注意されていた。その時、着物の帯に差していた貴ノ岩のスマートフォンが鳴った。

 操作しようとした瞬間に暴行が始まった。日馬富士がテーブルのビール瓶で、近くに座っていた貴ノ岩の頭部を殴打。「人が話をしている時に…」と激怒し、血を流して倒れた相手にのし掛かるようにしながら、素手で殴打を繰り返した。カラオケのマイクや曲を入れる端末機、灰皿まで振り上げたという情報もある。

 同席者は「周りが気付かないほどの速さでゴーン!という大きな音が聞こえた。そのまま20~30発は手で殴っていた。貴ノ岩は両手で防ぎながら、殴られ続けていた」と証言。日馬富士の同部屋の後輩、照ノ富士も数発食らったという。荒れた日馬富士は止めに入った白鵬を突き飛ばし、後輩横綱の鶴竜に「お前がしっかり指導しないからだ」とかみついた。宴は重苦しいムードで終わった。

 酒癖の悪さは何年も前から指摘されていた。感情の起伏が激しく、いったんキレると元に戻れない性格。ある40代の親方は「あの横綱は酔うと手が付けられなくなると聞いていた。でもまさかこんなことになるとは…」と驚いていた。

 貴ノ岩は「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」の診断を受けて初日から休場している。日馬富士は事件の詳細などを語らず、伊勢ケ浜親方も「もう(協会に)話したから。今は場所中で相撲のことに…」と言葉を濁した。品格を問われる現役の横綱が、事実を伏せたまま初日から2日間、土俵に上がった。相撲人気に水を差した。

 ◆日馬富士 公平(はるまふじ・こうへい)本名・ダワーニャミーン・ビャンバドルジ。1984年4月14日、モンゴル・ゴビアルタイ出身。33歳。伊勢ケ浜部屋。2001年初、安馬(あま)のしこ名で初土俵。04年春、新十両。同年九州、新入幕。08年九州場所後に大関に昇進し、日馬富士に改名。12年秋場所後に第70代横綱に昇進。優勝9回。得意は右四つ、寄り。186センチ、137キロ。家族は夫人と1男2女。

最終更新:11/15(水) 20:38
スポーツ報知