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鈴鹿サウンド・オブ・エンジン、2日間にわたって開催。F1マシンやグループCカーなどが”本気走行”でファンを魅了

11/19(日) 16:28配信

motorsport.com 日本版

 第3回目となる鈴鹿サウンド・オブ・エンジンが2日間にわたって行われ、往年のF1マシンやグループCカーが”全開走行”を披露。集まったモータースポーツファンを魅了した。

フォトギャラリー:SUZUKA Sound of ENGINE 2017 2日目

 鈴鹿サーキットで開催された『SUZUKA Sound of ENGINE 2017』。開催2日目は好天に恵まれ、前日ウエットコンディションだったため走行を控えたマシンも含め、多くのマシンが晩秋の鈴鹿を駆け抜けた。

 午前11時過ぎからは「Legend of Formula 1 “Masters“」に出走するマシンによる練習走行が行われ、名車たちが所狭しと駆け回った。これらのマシンは、普段「Masters Historic Formula One」シリーズに参戦し、世界中を転戦する車両たち。そのうち16台が来日し、走行を披露した。

 フルスロットルでバトルを行うことを目指して整備されていることもあり、絶好のコースコンディションとなったこの日は、練習走行にも関わらず各車全開のアタックを披露。セッション開始早々、久保田克昭が乗るロータス88Bがトップタイム2分01秒292を叩き出し、2番手に10秒以上の差をつける圧倒的な速さを見せつけた。他のマシンも徐々にタイムを伸ばしたが、ブラバムBT49Cが3.6秒差に近付くのがやっとだった。

 残り10分というところで、ウイリアムズFW08には、このイベントにゲスト参加しているロベルト・モレノが搭乗。モレノは1990年の日本GPで2位になった時と同じベネトンのスーツで登場し、ファンを沸かせた。ただ、モレノがコースインしようとしたタイミングで、S字コーナーでペンスキーPC4がスピン。赤旗中断となった。

 ただ、マシンの回収は迅速に行われ、残り5分から走行が再開される。

 久保田ドライブのロータス88Bは、一気に2分の壁を越え、1分58秒418を記録。モレノはこの3.3秒遅れ。続く周回ではタイムを0.8秒更新したが、それでもロータスのタイムには及ばなかった。

 午後には「Legend of Formula 1 “Masters“」と銘打たれた「Masters Historic Formula One」に参戦中のマシンによるデモレースが行われ、やはりここでも久保田のロータスがリード。後続を1周につき1秒程度ずつ引き離していく速さを見せ、トップでチェッカーを受けた。

 久保田は走行前に「海外でのレースでは僕がコースを覚えなければいけません。でも今回は(海外から来日した)彼らが覚えなきゃいけない番です。僕の苦労を味わってほしいですね」と冗談交じりに語っていたが、それが現実となった格好だ。

 この他、国内外の歴代のF1マシンが走る「Legend of Formula 1」のデモレースも実施。残念ながらフェラーリF2003-GAは午前中に、さらにフェラーリF10は開幕前日の練習走行でそれぞれクラッシュしてしまったため、出走取り消しとなったが、F3000車両を含む10台のマシンが走行。マクラーレンM23には、イベントのメインスポンサーを務めるリシャール・ミル社の創業者でありCEOでもあるリシャール・ミルが搭乗。さらに日本製F1マシン”コジマKE007”らも走行を披露した。

 しかし、このデモレースで最も速さを見せたのは、F3000マシンであるマーチ88B。使用履歴の無い車体であること、F1マシン群に比べて新しい世代のマシンであるということ、そしてコクピットに現役スーパーGTドライバーである阪口良平が乗り込んだということもあり、マクラーレンやウルフ、コジマらF1マシンを蹴散らした。

 また往年のグループCカーによるデモレース『Group C~世界を席巻したモンスターたち~』も行われ、2台の日産R92CP、トヨタTS010、マツダ787Bなど、垂涎のラインアップが揃った。

 ここで魅せたのはトヨタTS010に乗る片山右京と、F1に続く出走となった久保田克昭が乗る日産R90CK。2台は順位を入れ替えながら周回を重ねていく。その最速タイムは驚愕の1分57秒799。なんとF1以上の速さで走ってみせたのだ。久保田は7周目以降、片山を徐々に引き離していく。一方の片山は最後レースを諦め、ピットにマシンを戻してしまった。

 また、2台の日産R92CPには星野一義と長谷見昌弘が搭乗。シケインで白煙を上げながら二人は順位を入れ替え、ランデブー走行を披露するという豪華なシーンも見られた。

 結局、日産R90CKが10周をトップで走り切り、チェッカー。全車を周回遅れにする速さだった。

 様々な走行イベントが盛り込まれた2017年の「SUZUKA Sound of ENGINE」。2日間合計で23,000人(初日:7,000人/2日目:16,000人)の来場者を集め、幕を閉じた。来年以降どのような展開を見せるのか、注目されるところだ。

田中健一

最終更新:11/19(日) 16:43
motorsport.com 日本版