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親友に流産打ち明けられたら… 「次は大丈夫」の励ましが逆効果に、周囲が知っておくべきこととは

11/21(火) 7:01配信

withnews

 「この前、妊娠したって報告したけど、実は流産になっちゃって…」。もし親友から、そう打ち明けられたら、どう声をかけますか。なんとか言葉を探し、慰めようとしても、かえって本人の悲しみを深めることがあります。そのような「傷ついた言葉」を経験者たちへのアンケートで探ってみました。周囲が声をかける前に「知っておくべきこと」とは――。(朝日新聞文化くらし報道部記者・滝沢卓)

【回答集】「ハズレくじ引いたと思って」「よくあること」 流産や死産を経験後、言われて「傷ついた言葉」

アンケートで浮かびあがった「傷ついた言葉」

 「次は大丈夫」

 「よくあることみたいだね」

 これらは相手を傷つけようという悪意はなく、気づかったつもりの言葉かもしれません。
 
 しかし実際、こうした声かけで「傷ついた」という当事者がいます。

 流産・死産のグリーフ(悲嘆)ケアグループ「WAKOMO会」が東京都内で開いた講演会で、朝日新聞は、周囲から言われて傷ついた言葉について、アンケートを配りました。参加者のうち47人に配り、郵送やメールで男性4人、女性12人が回答。合わせて31個の「傷ついた言葉」が寄せられました。

 声をかけた相手は、友達や同僚だけでなく、親や医師、助産師といったケースもありました。

感情にフタをするきっかけになった言葉

 アンケートに答えてくれた東京都内の女性(36)に話を聞きました。

 女性は2年前、妊娠10週で流産と診断され、医師からある言葉をかけられました。

 「まあ、ハズレくじをひいたと思って下さい」

 「じゃあ何で私が、ハズレくじを引いたの」と女性は納得できませんでしたが、その場では「そうですか」としか言い返せませんでした。帰宅して、泣き続けました。

 その医師の言葉は「よくあること」という意味だったように感じたといいます。「医師だから、流産した人をこれまで何人も見てきたのかもしれない。でも「『よくあることだから、大したことはない』と言われた印象を受けて傷ついた」と話します。

 胎児を外へ出す手術をうけた約3カ月後、女性は親しい友人に流産したことを打ち明けると、こう言われました。

 「よくあることみたいだね。そういう話、よく聞くよ」

 女性は友人が元気づけようとしている様子はわかりました。しかし、「流産が普通のことと捉えられているようなさみしさを感じました」と振り返ります。その場では、友人に気をつかわせたくないため、「そうなんだよね」と返事をしました。

 女性はその後、初期の流産を2回経験。2度目の時も同じ友人に打ち明けましたが、

 「大変だったね。でも、なんかよくあることみたいだね」

 と言われました。

 「たぶん友達も何と言ったらいいのかわからなかったのだと思う。でも、『よくあること』と聞くと、落ち込んではいけないのかも、と思うようになった。感情にフタをするきっかけになった言葉です」。

 その友人には、3度目の報告はしていないといいます。

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最終更新:11/21(火) 12:26
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