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【特集】1型糖尿病患者“いきなりの”障害年金打ち切り

2017/11/20(月) 20:15配信

MBSニュース

突然届いた“年金打ち切り”の通知

香さんが1型糖尿病と診断されたのは5歳のころでした。それからは1日3回のインスリン注射を欠かさずに打ってきたと言います。高校を卒業後は専門学校で保育士の資格を取り、乳児院に就職しましたが、勤務中に発作を起こして倒れてしまいました。それ以降は外で働くのが恐くなり、いまは家で内職をしています。

「主人は帰ってくるのが遅いので、夜中がすごく怖い。寝てしまうと、主人が帰ってきて気づいても、もう遅い」(滝谷香さん)

実は夫の和之さんも1型糖尿病を患っていますが、一家の家計を支えているのは、パチンコ店でアルバイトとして働く和之さんの収入です。毎月の医療費はインスリン代など2人で約6万円。ただでさえ苦しい生活の中、去年12月、国から突然、ある通知書が届きました。香さんが20歳のときから支給を受けていた障害年金を打ち切るというものでした。

「障害等級の3級の状態に該当したため、障害基礎年金の支給を停止しました」

1型糖尿病患者が障害年金を受給する際には、3つの等級に分けられています。香さんの場合は「日常生活が著しい制限を受ける」障害等級2級と認定され、20歳のときから月8万円の障害年金を受給してきました。ところが今回突然、2級よりも症状が軽い3級と判断されたため、障害年金を受給できなくなってしまったのです。

「理由も述べられていないので、ほんまの突然。え?いきなりって感じなのでびっくりした。これからの将来のことをすごく思いました」(滝谷香さん)

香さんの症状は決して良くなっていないと言いますが、一体なぜ、障害等級が2級から3級に変更されたのでしょうか?認定基準を規定している厚生労働省は…「診断書を医学的にみて適切に判断し、基準にそって適正に認定を行っている」

更に、夫の和之さんが受け取っている障害年金も同じ理由で打ち切られることになったため、今後は夫のアルバイトの収入と香さんの内職だけで生活していかなければなりません。

「合併症もあとあとから出てくる。今から医療費もかかってくる。でも医療費がないと、病院にも行けない。診察にもお金がかかる。これからどうなるやろと思う」(滝谷香さん)

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最終更新:2017/11/20(月) 21:31
MBSニュース