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三菱重工、MRJミュージアム公開 6機目のMRJも製造中

11/21(火) 13:24配信

Aviation Wire

 三菱重工業(7011)は11月20日、子会社の三菱航空機が開発を進めるリージョナルジェット機「MRJ」の展示施設「MRJミュージアム」を報道関係者に公開した。愛知県小牧市の県営名古屋空港に隣接する最終組立工場の5階に、30日にオープンする。

 MRJミュージアムは広さ約1150平方メートルで、7つのエリアに分かれた展示室にMRJのモックアップや風洞実験に使用した模型などを展示。モックアップには、コックピットや客室が再現されている。

 エンジンを取り付けるパイロンの実物大模型など、開発に使用されたものをはじめ、MRJの技術開発や生産に関する技術を、タブレット端末で視聴する映像コンテンツなどを交えて紹介している。

 見学時には、最終組立工場の2階から実機の生産現場を見学できる。同工場では、愛知県の飛島工場で製造する胴体や主翼、三重県の松坂工場が手掛ける垂直尾翼や水平尾翼などを結合し、機体として完成させる。生産レートは月産最大10機に対応している。

 最終組立工場内は、胴体や翼を結合する「構造ライン」と、全体の艤装(ぎそう)や機能試験を行う「艤装(ぎそう)ライン」から成る。構造ラインで完成した機体は一度工場の外に出て、艤装ラインに入る。各ライン6機ずつ、計12機分の作業が同時に進められる。

 MRJは、メーカー標準座席数が88席の「MRJ90」と、76席の「MRJ70」の2機種で構成。エンジンはいずれも低燃費や低騒音を特長とする、米プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン・エンジン(GTFエンジン)「PurePower PW1200G」を採用する。

 20日の時点では、構造ラインに製造中のMRJ90が3機、MRJ70が2機置かれていた。艤装ラインには、飛行試験に投入する6機目の機体となるMRJ90(登録番号JA26MJ)の姿があった。同機は通算10機目のMRJで、垂直尾翼には「MRJ90」と大きく描かれ、機体は白く塗装されていた。

 見学には、ウェブサイトから事前予約が必要。15人1組で、説明員1人が同行する90分コースのみとなっている。個人の入場料金は、大人1000円、高校生と大学生800円、小中学生500円で、団体料金も設定する。未就学児は入場できない。県営名古屋空港に同時オープンする「あいち航空ミュージアム」とのセット料金も用意している。

 三菱重工によると、3000人以上の予約が入っており、当初は年間10万人の来場を見込んでいるという。同館を管理する同社のグループ戦略推進室広報部の齊藤啓介部長は、「航空機に興味持つ子供さんが増えて欲しい」と、期待を寄せた。

 20日は隣接するあいち航空ミュージアムも、報道関係者に公開された。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:12/7(木) 5:32
Aviation Wire