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元巨人・小野剛さん、戦力外から年商4億円社長に〈前編〉

11/21(火) 13:00配信

スポーツ報知

 元G戦士は年商4億円を稼ぐ実業家に転身していた。2000年のドラフト7位でプロ野球・巨人に入団した小野剛さん(39)は、現役引退後に大学院で金融を学び、不動産業を中心にコンサルティング業、商社、飲食店経営、プロ選手の資産管理など幅広い事業を手掛ける会社の最高経営責任者として辣腕(らつわん)を振るっている。さらなる事業拡大を目指す背景には、野球人のセカンドキャリア支援や“球界改革”への熱い思いがある。

【写真】小泉進次郎(中央)、石井浩郎(右)両議員も福島ホープスを応援している

経済学修士を取得

 2006年に引退した小野さんは、不動産会社に入社後、自らも事業会社の(株)GSLを設立。不動産仲介で引き受けた「芦ノ牧ホテル」(福島・会津若松市)を母校・武蔵大の大学院教授とともに買収し、その社長業を07年から担う一方、同大学院で経済学(経営・ファイナンス)修士を取得。不動産業のほか、コンサルティング業、商社、元西武の石井貴さんが共同経営者に名を連ねる焼き肉店「ベイサイド東京牧場」(東京・北品川)やカレー、とんかつチェーン店の経営、調剤薬局、野球塾など幅広くさまざまな事業を展開し、その年商は現在4億円にも上る。

 「積極的に仕事を増やしたわけじゃないんです。不動産業をやっていたら、自然に広がって。よく『何屋なんだ』といわれますが、僕は自分の会社がプロだけでなく、すべての野球選手のセカンドキャリアの受け皿になれれば、と思っています。いろんなことをやれば、その人の働ける場所と可能性が広がりますから」

ボーイズも作った

 現在、飲食業に元巨人の十川雄二さん、野球事業部に福井敬治さん、元西武の岩崎哲也さんらプロOBが関わり、元ロッテの田中良平さんは不動産業に携わって多くの現役選手、OBの住居や投資の相談に乗っている。同時に、小野さんは13年に中学硬式野球クラブ「狭山西武ボーイズ」を設立。16年春に全国大会初出場で準V、17年春4強、同夏も出場を果たすなど、創部わずかで全国屈指の強豪になったが、監督を福井さん、コーチを田中さんにそれぞれ任せ、球界の裾野拡大にも尽力している。

 「プロにまでなった人を野球から切り離してしまうのはもったいないので、ボーイズや野球塾などで教えてもらいながら、ビジネスをやってもらっています。僕は一度、引退後の様子を紹介する番組に“落ちた”んです。取材の方に『厨房(ちゅうぼう)で肉を切ったりしないんですか? 銀行と話をしているシーンなんか画(え)にならない』と。涙を誘わなきゃダメみたいです。プロで活躍できなかったヤツでも、しっかりやっている、っていうのを示してほしいとも思うんですけどね」

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最終更新:11/21(火) 16:24
スポーツ報知