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「次世代の中央線特急」こう変わる! 新型「スーパーあずさ」E353系に試乗 その乗り心地は

2017/11/23(木) 15:25配信

乗りものニュース

コンセント、可動式枕… これまでなかった装備多数

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 2017年12月23日(土・祝)、JR東日本の中央線特急は“新時代”に入ります。中央線経由・新宿~松本間で運行されている特急「スーパーあずさ」に、新型車両のE353系がデビューするのです。

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 現在、中央線の特急「スーパーあずさ」に使用されている、1993(平成5)年12月23日デビューのE351系。そして2001(平成13)年12月1日にデビューし、中央線の特急「あずさ」で使用されているE257系。それら車両から、どう変わるのでしょうか。

 新型車両E353系は、全座席にコンセントを用意。従来の中央線特急にはなかったものです。また、座席の枕は普通車・グリーン車とも可動式になり、乗客はそれぞれ頭の位置に合わせてセットできます。これまで中央線特急の枕で可動式だったのは、E257系「あずさ」のグリーン車だけでした。

 空気清浄機とフルカラー車内案内装置、AED、デッキへの防犯カメラ設置も中央線特急で初。また荷棚に個別の空調吹出し口が設けられ、好みで調整できるようになっています(E257系「あずさ」は個別調整可能だが、E351系「スーパーあずさ」は不可)。

 新型のE353系ではスーツケースが置ける荷物置き場も、中央線特急で初めて客室内に用意されました(E351系「スーパーあずさ」はデッキ、E257系「あずさ」はなし)。荷物の多いインバウンドにも対応できるとのこと。

 またE351系「スーパーあずさ」のテーブルは小さいものでしたが、E353系はノートパソコンが置けるサイズ。コンセントと合わせて、ビジネス需要でも満足してもらえる設備といいます。

スムーズに傾く車体、「動揺防止制御装置」で乗り心地アップ

 新型車両E353系は、乗り心地にも変化が出ています。中央線特急で初めて、「動揺防止制御装置」を全車両に導入。揺れに応じて、それを打ち消すように働きます。

 車体を傾けて遠心力を軽減し、カーブを速く走る装置も、E351系「スーパーあずさ」の振り子式から空気バネ式になり、車体が傾く角度が最大5度から最大1.5度に減少。これらによって新型のE353系は、乗り心地が向上したといいます。実際に乗車したところ、車体がカーブに合わせてさりげなく、スムーズに傾く姿が印象的でした。

 新型E353系のトイレは、大型と男性用も用意された3種類です。大型トイレは改良型ハンドル形電動車いすに対応するほか、男性用以外にはおむつ交換台も設置。また、授乳などに使える多目的室も1列車に1から2か所が備えられます。

 ただ「スーパーあずさ」に新型のE353系が投入されても、所要時間は現在と同じ。新宿~甲府間が約90分、新宿~松本間が約150分です。中央線特急は、都内区間の線路混雑、山岳路線ゆえのカーブの多さ、諏訪湖付近に存在する単線区間から所要時間の短縮はかんたんでないなか、新型のE353系は快適さや機能性、安全性を向上し、現在のインバウンド増加に対応。高速バスに対し競争力を高めた形です。JR東日本長野支社 運輸部長の伏田忠広さんによると、ビジネス、行楽、インバウンド、それぞれの需要で満足できるものにしたといいます。

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最終更新:2017/11/24(金) 15:00
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