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格が落ちる、歩かされる…「プロペラ機の不満」解消へ ANA、新装備導入進める

2017/11/24(金) 16:31配信

乗りものニュース

機体が低くて接続できないボーディングブリッジ

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 ボンバルディア(カナダ)の小型プロペラ機「DHC8-Q400」(74席)が多く就航する地方空港。全日空(ANA)によると、“課題”があるといいます。

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 DHC8-Q400は機体が低く、ボーディングブリッジとの接続が困難。搭乗・降機の際に、乗客が風雨にさらされることです。「プロペラ機になると格が落ちる」「歩かされる」といった利用者の声もあるとのこと。バリアフリーの観点からも課題です。

 そこでANAは、DHC8-Q400とボーディングブリッジを接続する「PBBアダプター」を国内で初開発。2016年から運用を開始し、導入を進めているそうです。

「PBBアダプター」は、ボーディングブリッジとDHC8-Q400のあいだに挿入し、橋渡しをする装置で、セットすると、普通にボーディングブリッジを利用するのと同様の感覚で搭乗・降機が可能。ボーディングブリッジが低くまで下がる空港では「渡し板式」、下がらない空港では「脚立式」と、2種類が使用されています。それぞれ、1名で脱着可能なのもポイントです。

 これを使うことで、車いすでも、大掛かりなスロープや複数名での乗降補助が不要で、そのままスムーズに搭乗・降機が可能。定時運行を維持しやすくなったほか、「迷惑をかけずに乗れる」と、車いすの乗客からも好評だといいます。

「『ハード面でのバリアフリー』と『心のバリアフリー』を具現化できました」(ANA)

 現在、機体が低いDHC8-Q400に対応するボーディングブリッジも登場していますが、空港のそれを交換するのは容易ではありません。ANAは2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」を見据え、この「PBBアダプター」を全国へ展開していく計画です。

 ちなみに「PBB」は、「パッセンジャーボーディングブリッジ」の略です。

恵 知仁(乗りものライター)

最終更新:2017/11/29(水) 13:52
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