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外食産業市場、大手出店で規模拡大も 零細店は苦戦し倒産件数が2000年度以降で最多

11/25(土) 22:00配信

MONEYzine

 富士経済は10月16日、料飲店、ファミリーレストラン、喫茶、西洋料理、日本料理、東洋料理、エスニック料理、宿泊宴会場の料飲店・ファミリーレストランの8カテゴリー72業態の市場調査結果を発表した。

 2016年の各業態の市場規模をみると、西洋料理が前年比1.5%増の7814億円、エスニック料理が同1.0%増の1354億円、宿泊宴会場が同0.2%増の3兆7941億円で拡大した。喫茶は1兆4262億円、東洋料理は1兆3995億円で前年度と同水準。一方、料飲店が同1.0%減の5兆5325億円、日本料理が同0.7%減の2兆6197億円、ファミリーレストランが同0.7%減の1兆3198億円で縮小した。

 2017年の市場規模は、西洋料理が前年比1.0%増、エスニック料理が同0.9%増、宿泊宴会場が同0.3%増、ファミリーレストランと東洋料理が同0.1%増で拡大が見込まれている。一方、料飲店が同0.9%減、日本料理が同0.6%減、喫茶が同0.1%減と予想されている。

 注目されている業態をみると、西洋料理のステーキ・ハンバーグレストランが、2016年が前年比11.1%増の1055億円で、2017年は同5.8%増の1116億円が見込まれている。ステーキはハレの日需要などを取り込み、ハンバーグは定番洋食メニューとして幅広い年代から支持され拡大した。また、ペッパーフードサービスが繁華街以外への出店を進め、業態で唯一の100店越えを果たすなど、市場活性化に大きく貢献したと同社は指摘している。

 東洋料理の餃子専門店は、ギョーザ酒場が注目を集めたことで新規出店が進み、2016年が前年比2.3%増の1540億円に拡大し、2017年も同2.6%増の1580億円が見込まれている。また、日本料理のすきやき・しゃぶしゃぶは、新規参入企業がチェーン展開を進めたことから市場は拡大し、2016年が同7.5%増の1261億円、2017年が同5.4%増の1329億円が見込まれている。

外食関連業者の倒産動向調査(2000年度上半期~2017年度上半期)帝国データバンク調べ 一方、帝国データバンクは11月9日、外食関連業者の倒産動向調査の結果を発表した。それによると、2017年度上半期(4月~9月)の外食産業の倒産件数は、前年同期比37.9%増の360件で4年ぶりに増加したほか、2011年度上半期の355件を上回って、2000年度以降で上半期として最多となった。負債規模別にみると、「5000万円未満」の小規模倒産が81.7%を占め、零細事業者の経営悪化が目立つと同社は指摘している。

 大手飲食チェーンが積極的な出店で市場を活性化させる一方、顧客獲得競争の加速で零細業者は苦しい経営環境におかれているようだ。


(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

最終更新:11/25(土) 22:00
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