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「怖さよりも安さ優先」で住む若者も!最新の“事故物件“事情とは

11/25(土) 14:50配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 目を覆いたくなるような事件・事故が起きた物件が世の中には数多く存在する。多くの人が住むのが躊躇う、いわゆる「事故物件」だ。そうした物件の情報を収集・公開しているサイト『大島てる』によれば、現在その数は全国に4万件以上存在するという。事故物件に関わる人々を取材した。

■事故物件や訳あり物件を取り扱う不動産

 都内にある、少し変わった名前の不動産、「お困り不動産解決本舗」は、事故物件や訳あり物件を数多く取り扱ってきた。運営するハッピープランニングの大熊昭代表によると、店外に貼ってある物件の中にも訳あり物件が含まれているというだが、売約済みの物件も意外に多い。 

 大熊氏が案内してくれた、都内近郊の閑静な住宅街のど真ん中にあった訳あり物件。分譲タイプで築27年・2階建て・4LDKで、かなり広い印象を持つ物件だが、一人暮らしだった住人が吹き抜けの玄関ホールで首を吊って亡くなってしまったのだという。残された家族や親戚が不動産業者に売却したという。今後リフォームして売りに出される予定だそうだが、2階にはその際に出来たとみられる跡も残っていた。

 この物件の値段を大熊氏に尋ねると「大体1200万円~1400万円ぐらいが相場だが、リフォームの内容にもよっては1000万円を切る形での販売になる予定」と教えてくれた。「気にされる方はダメだが、少し抵抗がある方、あとはお部屋が綺麗になっていると価格がすごいお安くなっているので、そこで選ばれる方というのは結構いる」。

 事故物件の扱いに困った人から物件を買い取り、他の不動産業者に転売しているのが、ミオプレシャス株式会社だ。まだ買い取って間もない築43年・3Kの物件を見せてもらうと、入った瞬間に強烈な悪臭が鼻を突いた。リビング部分で50代の独身男性が孤独死していたという。価格は109万円だが、もし事故がなければ400万円以上の値段がついていたそうだ。

■「安さ」を理由に住み続ける若手芸人も

 事故物件を含む不動産問題・法律に詳しい不動産コンサルタントの長嶋修・さくら事務所会長によると、孤独死は原則的には事故物件にはならないというが、「臭いなど、物理的に建物に影響がある場合は事故物件の扱いになる場合が多い」という。

 「市場価格は相場から2~3割ほど減になる。座間殺人事件のように全国的な知名度になってしまうと、半値になることもある。それでも判例に従えば、隣の部屋であれば告知しなくても良い。また、事故物件に住む2人目以降には、その物件が事故物件であることを伝えなくていいという話があるが、賃貸物件については2人目には告知しなくていいと認められた裁判がある。売買はそうではなくて、分かっていれば必ず告知しなくてはいけない」と説明した。

 お笑い芸人の松原タニシは、5年前からいくつもの事故物件を渡り歩いてきた。テレビ番組の怖い物件に住んでみるという企画で何の恐怖もなく住み始めたが、不可解な出来事が起きるようになり、言葉では言い表せない恐怖を味わったという。「肩が重いとなったとき、喫茶店の奥さんに『後ろに女がしがみついているからその子入れたらアカン』と入店拒否されたり、マンションの入り口で車に轢かれたりした」と真剣な顔で証言する。

 現在住んでいるのは、今年の1月に若い女性が薬の過剰摂取で亡くなり、10日後に発見されたという1K・6畳の賃貸アパート。しかし松原は「初めてこの部屋に入ったとき、急に眠気と吐き気でそのまま意識を失った。今でも帰るたびに気持ち悪くなる。あまり生活したくない」と話す。そこまでして事故物件に住み続けるのは「今関西と関東で2軒借りているが、合わせて6万円いかない」という安さゆえだという。

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最終更新:11/25(土) 14:50
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