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大気汚染によるリスク、O型以外の人の方が大きい 研究

2017/11/25(土) 9:00配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 血液型がA型やB型、AB型の人々は、重度の大気汚染にさらされた場合に心臓発作や胸の痛みを発症する確率がO型の人々よりも格段に高いとする研究結果がこのほど発表された。

 これらの血液型に属する人々で、冠動脈疾患などの心疾患をすでに患っている場合には、リスクを最小限に抑えるために室内で過ごすことを考慮すべきだと研究チームは注意を促している。

 公害によって心臓発作のリスクが高まることは、すでに科学者たちの間で知られていたが、こうしたリスクが血液型とも関連付けられたのは今回が初めて。

 研究チームは、米ユタ(Utah)州ソルトレークシティ(Salt Lake City)にあるインターマウンテン医療センター心臓研究所(Intermountain Medical Center Heart Institute)の14年分の患者のデータを分析。その結果、血液型がA型やB型、AB型の人々は、汚染レベルが高水準に達した際に心臓発作や胸の痛みを起こすリスクが2倍になることが明らかになった。

 一方、O型の人々のリスクは1.4倍にとどまった。

 研究を率いた臨床疫学者のベンジャミン・ホーン(Benjamin Horne)医師は、「O型以外の血液型の患者にみられる心臓発作と公害との関連性はうろたえるようなものではないが、留意しておくべきものだ」と述べ、「われわれは、患者に提供している公害についての情報の中で、リスクを減らすためにできることがあると強調しようとしている。それは、公害にさらされることのない室内で過ごすこと。室内で運動することだ」と続けた。

 大気汚染の安全水準は、大気中の微小粒子状物質PM2.5の濃度が1立方メートルあたり20マイクログラム未満と一般的に考えられているが、大気汚染が深刻な場合には、1立方メートルあたり60マイクログラム程度に上昇する。ロンドンでは197マイクログラムまで上昇したことが確認されている。

 研究では、PM2.5濃度が1立方メートルあたり20マイクログラムを超えると、10マイクログラム上昇するごとに、A型やB型、AB型の人々のリスクは25%上昇する一方、O型の人々のリスクはわずか10%の上昇にとどまることが明らかになった。

 同研究は14日、米カリフォルニア(California)州アナハイム(Anaheim)で開催された米国心臓協会・学術集会(Scientific Sessions of the American Heart Association)で発表された。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:2017/11/25(土) 9:00
The Telegraph

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