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先進技術実証機X-2、お役御免のその後は? 予定の試験を終了、もう飛ばないのか

2017/11/25(土) 14:10配信

乗りものニュース

X-2、予定のミッションを完了

 2017年10月30日、防衛省/防衛装備庁において試験飛行を実施していた国産ステルス機、先進技術実証機X-2が最終フライトを実施し、予定されていた全試験を完了しました。X-2は2016年4月22日に初飛行し合計32回のフライトを行い、まず計器動作の確認が行われたのちに高度な飛行制御技術、そして空中におけるステルス性の確認などが実証、検証されました。

【写真】飛行試験中のX-2

 また11月19日(日)に開催された岐阜基地航空祭においては、昨年に引き続き2度目となるX-2の一般公開が催され、見学の待ち時間は、ピーク時には数時間にもなるなど注目を集めました。

 今後、現在のF-2戦闘機の後継機調達について、X-2で実証された技術を適用する次世代戦闘機を国産するかどうかの方針決定が行われる予定でしたが、11月13日(月)にロイターが報じたところによると、防衛省は次世代戦闘機開発の先送りを検討中であるといいます。これが事実なら、F-2の後継がどうなるのかは不透明な状況といえるでしょう。

 現在、日本やアメリカをはじめイギリスなど西側諸国においては、将来型戦闘機のコンセプトが続々と公表され、次世代機がどのような性能を有す必要があるのかある程度の方向性が見えつつあります。たとえば多数のUCAV(無人戦闘航空機)を管制する能力などは共通していますが、そもそもいまだUCAV自体が存在していませんし、実際の開発プランに繋がるものは皆無です。こうした状況下ではF-2後継機の開発を急ぐのは得策でないとの判断が優勢であるのかもしれません。

飛行試験を終えて、X-2はどうなる?

 また現在、実戦配備に向けて準備が進むF-35A「ライトニングII」が、戦闘機の概念を破壊するほど革新的であり、既存機に比べて圧倒的に高性能であることから、当面の優勢はほぼ確実に確保できることも大きいのでしょう。

 全飛行試験を終えたX-2は今後どうなるのでしょうか。いくつかの方面から得た情報によると、X-2自体の飛行は今後も継続される可能性があるようです。

 X-2自体はT-4練習機のキャノピーや旧T-2練習機の降着装置を流用するなど、実のところとても革新的とは言えない飛行機であり、これが戦闘機として量産化されることはありませんが、純国産のステルス機であり「外国とのしがらみがない」ことから、対ステルス技術の開発や航空機搭載機器のテストベッドとして使われることも十分に考えられます。

 ただし公式上のX-2の処遇については「未定」ですから、10月30日の飛行が本当に最後となってもおかしくありません。

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最終更新:2017/11/27(月) 11:10
乗りものニュース