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Microsoft、Azure上でのvSphereホスティングを2018年に提供すると発表

11/27(月) 8:00配信

@IT

 Microsoftは2017年11月21日(米国時間)、Microsoft Azureのブログで、2018年にVMware vSphereのホスティングサービスを提供予定であることを明らかにした。これは、「Transforming your VMware environment with Microsoft Azure(Azureによる御社のVMware環境の変革)」と題された、vSphereのAzureへの新移行ツールを説明するブログポストの後半部分に、1段落で説明しているのみ。「MicrosoftとしてはVMwareを将来への選択肢として認めたわけではない」と強調するためなのだろうが、興味深い動きであることは確かだ。

 このサービスは、「他のAzureサービスと同居するAzureハードウェア上で、フルにVMwareスタックを動かすベアメタルソリューション」だという。また、このサービスは「(複数の)主要なVMware認定パートナーとの提携に基づき提供する」という。

 すなわち、Microsoftの物理サーバ上にvSphereを導入し、ユーザー組織が利用できるサービスであり、マルチテナントのパブリッククラウドではなく、プライベートクラウドサービスを意味している。

 このブログポストが他に述べていることは、「一般提供は来年(すなわち2018年)」「プレビューに参加したい組織は、Microsoftの営業担当者に連絡して欲しい」ということのみ。このサービスには名称もついていない。

 情報はかなり少ないが、高い確度で想定できる他の点は次の通り。

・「VMware Cloud on AWS」やIBMのVMwareプライベートクラウドサービスと同様、おそらく「VMware Cloud Foundation」を採用している。Cloud Foundationは、「フルVMwareスタック」(ストレージ、ネットワークも含む)で構成されるITインフラ基盤であり、導入と運用の自動化が図れるからだ。
・Microsoftはおそらく物理サーバとファシリティ(データセンター)の提供に徹し、実質的にはVMware認定パートナーがサービス提供者の役割を担う。
・AzureサービスのどこまでがvSphereクラスタから使えるのかは分からない。ネットワークについても、VMware NSXを使うのかどうかは分からない。

 例えばVMware Cloud on AWSは、VMwareがサービス提供者としての責任を負う(背後でAmazon Web Servicesと連携している)。一方、今回Microsoftが発表した新サービスは、同社が提供者としての責任を負わないのであれば、一般的なデータセンターにおけるコロケーションと大きな違いはない。

 Microsoftは念を押すように、このサービスがあくまでもAzureへの全面的な移行を助ける選択肢の1つだと、次のように強調している。

 「ほとんどのワークロードは(移行)サービスを使って容易にAzureへ移行できる。しかし、特定のVMwareワークロードについては、当初クラウドへ移行するのがより困難であることもある」「パブリッククラウドにおけるVMwareスタックのホスティングは、クラウドネイティブサービスに匹敵するコスト削減や俊敏性を提供しない。ただし、この選択肢は、Azureへの道において柔軟性を向上できる」

最終更新:11/27(月) 8:00
@IT