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【オーストラリア】豪初の小型原子炉、建設候補地探し本格化

2017/11/30(木) 11:30配信

NNA

 オーストラリアで「スモール・モジュラー・リアクター(SMR)」と呼ばれる小型原子炉の開発管理を行う独立団体、SMRニュークリア・テクノロジー(SMR―NT)はこのほど、国内初となる同原子炉の建設計画を策定し、候補地を模索していることが分かった。3年以内に候補地を決定し、2030年までに稼働にこぎ着けたい考え。オーストラリアンが伝えた。
 SMR―NTのロバート・プリチャード所長は、同団体が建設計画において積極的なアプローチを採用しているとした上で、政治家たちは市民の意見に追従するとの見方を示し、「今後1年かけて市民のもとへ足を運び、理解を得る必要がある」と述べた。
 オーストラリアでは現在、原子力発電所の建設および稼働は法律により禁止されているため、原子炉の実現には市民の理解に加え、法律の改正が必要となる。SMR―NTは、現行の法律が制定されたのはエネルギー保障、電力コスト、排出量の削減などが大きな問題ではなかった時代で、原子力発電所の価値が認識されていなかったと説明している。
 SMR―NTはさらに、オーストラリアはこれまで、再生可能エネルギー開発に何十億豪ドルもの巨額な投資を行ってきたが、いまだに二酸化炭素(CO2)排出量の大幅な削減に至っていないことを指摘した上で、連邦政府のエネルギー安全保証委員会(ESB)に対し「SMRをエネルギーの安全保障計画に含めないのは賢明ではない」と訴えている。
 SMR―NTが示した最新の調査では、原子力発電による電力価格の平均は1メガワット時当たり60米ドル(約6,720円)、最安値は1メガワット時当たり36米ドルとなり、最もコストの低い電力供給源になり得るという。

最終更新:2017/11/30(木) 11:30
NNA