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「石油禁輸」に慎重崩さず=米の対北朝鮮圧力―中国

12/2(土) 14:57配信

時事通信

 【北京時事】北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、米国は中国に対北朝鮮の「石油禁輸」を求めている。

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 しかし中国は北朝鮮の体制を揺るがす強硬な圧力には一貫して反対しており、米国の求めに応じる余地は少ない。

 北朝鮮がICBMを発射した11月29日、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席と電話会談し、「あらゆる手段」の行使を要求。ヘイリー米国連大使は同日の国連安全保障理事会で、トランプ氏が習氏に「北朝鮮への石油供給停止」を迫ったと明らかにした。

 これに対して中国外務省の耿爽・副報道局長は30日の会見で、「対話と協議を通じて問題解決に役立てるという精神に基づき、関連問題に取り組む」などと述べ、慎重な姿勢を崩さなかった。

 中国の呉海濤国連次席大使も安保理で、「北朝鮮国民の生活や人道援助の努力に負の影響を与えるべきではない」と訴えている。

 北朝鮮が9月に6回目の核実験を行った直後の安保理でも、当初は石油禁輸を盛り込んだ制裁決議案が作成された。しかし中国やロシアが抵抗し、輸出量を前年並みにすることで決着した。

 中国は北朝鮮の貿易額の9割を占める最大の相手国。中国側は遼寧省丹東市の石油貯蔵基地からパイプラインを通じて北朝鮮へ年間約50万トンの石油を供給し、生命線を握っている。

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は今月1日の社説で、「米国、韓国、日本が中国に石油禁輸を迫る目的は、中朝の友好を敵対関係に変えることだ」などと警戒感を示した。 

最終更新:12/5(火) 8:44
時事通信