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堆肥・敷料に最適 おが粉代替、木質資材 雑菌増えず 低コスト魅力 北海道

12/3(日) 7:02配信

日本農業新聞

 北海道立総合研究機構は、堆肥の水分調整や家畜の敷料にするおが粉の代替資材として、高性能の木質資材を開発した。建築作業で出るかんなくずのように、木材を薄く削って作る。堆肥に混ぜる量はおが粉の10分の1で、敷料として使うと雑菌が増えにくい。少量の木材から大量生産が可能で製造コストも抑えられることから、原料不足などで入手困難なおが粉の代替として普及を目指す。

 新資材は厚さ0・05~0・5ミリの薄い木くず。おが粉と同じ重さでも4~6倍のかさがあり、空気を含んで軽い。試験では、工業用の削り機を転用し角材を加工して製造している。

 おが粉は堆肥の水分調整に使われ、家畜のふんに20~25%混ぜる。新資材は2%と、10分の1ほどの量で良質の堆肥ができた。敷料としても牛に好まれ、乳牛での試験では、おが粉と変わらずリラックスしていたという。使う量はおが粉の4分の1ほど。敷料として使った後の細菌数はおが粉の350分の1から50分の1と少なかった。

 同機構根室農業試験場の大越安吾研究主任は「雑菌が増えにくいため疾病予防にもなる」とみる。同量の木材原料から作れる量は、おが粉の4倍以上。同じ価格で販売すれば、おが粉より高い利益が見込めるという。

 おが粉は木質バイオマス発電の燃料や林業者の高齢化などで不足し、価格が高まっている。大越研究主任は「製造メーカーを探し、数年以内に普及させたい」と話す。

日本農業新聞

最終更新:12/3(日) 7:02
日本農業新聞