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台湾は中華圏で唯一の「自由の紙」=中国大陸の女性作家

12/4(月) 19:04配信

中央社フォーカス台湾

(台北 4日 中央社)台湾で自身初のノンフィクションを出版した中国大陸の女性作家、趙思楽さん(27)は11月下旬、中央社のインタビューに応じた。作品では趙さんが6年かけて取材した社会運動に従事する中国大陸の女性たちの姿を描いた。趙さんは台湾での出版を決めたことについて、台湾は中華圏で唯一「自由の紙」がある場所だと語った。

中国大陸には言論の自由がなく、近年は香港の新聞、出版業界にも中国大陸からの資金が流れ込み、その影響を受けていると危機感をあらわにする趙さん。以前は香港で出せていた本も出せなくなり、書店もイベントの開催に消極的になったと嘆く。

趙さんは今回の新刊が台湾ではすでに3000部以上が流通していると紹介。台湾の人口から見れば、好成績だと喜んだ。人口が約2300万人の台湾で、社会科学系の書籍が初版で2000~3000部ということは、1万人におよそ1人が難解な本を手に取る計算になると説明。約13億人の人口を抱える中国大陸でも、社会科学系の本はせいぜい1~2万冊売れればいい方だと話し、台湾の読者の質の高さを称賛した。

男女平等に関して、女性差別の発言が台湾では非難される一方、中国大陸では大学教授の差別発言からネット上で賛否の議論が巻き起こったことを紹介した。

趙さんは、台湾が持つ開放的で自由な風土は非常に貴重であり、台湾が「そのままの姿であり続けること」を願っていると話す。他の人々に台湾社会の価値を分かってもらうことで世界との対話を続ければ、世界は台湾に対して友好的になり、台湾の社会や文化の発展に寄与するだろうと語った。

(陳家倫/編集:楊千慧)