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YS-11最後のVIP輸送機 特集・あいち航空ミュージアム空自52-1152

12/4(月) 23:39配信

Aviation Wire

 県営名古屋空港(愛知県小牧市)に、「あいち航空ミュージアム」が11月30日にオープンした。県が名古屋空港旧国際線ターミナルを改修した商業施設「エアポートウォーク名古屋」の近くに新設。地上2階建てで屋上には展望デッキがあり、戦後初の国産旅客機である日本航空機製造YS-11型機や、三菱重工業(7011)が製造した零式艦上戦闘機(零戦)など実機6機を中心に展示し、隣接する三菱重工の「MRJミュージアム」が同時オープンした。

【日航製のロゴが入った操縦桿やラウンジ】

 同館に展示しているYS-11は、航空自衛隊美保基地の第3輸送航空隊に所属していた要人用人員輸送機(機体番号52-1152)。YS-11-100をベースとした機体で1965年3月30日に空自へ引き渡され、今年5月29日に鳥取県の美保基地から小牧基地までラストフライトした。

 客室は機体前方右側に航法士席、テーブルを挟み2席が向かい合う4人掛けシートが通路をはさみ計8席が用意されたVIP席、機体中央には内側向きに3人掛けのシートがソファとして左右に配され、後方は通常の2-2配列シートが7列で計28席とした。また、コックピットの機長席と副操縦士席にある操縦桿中央には、日航製とYS-11のロゴが入っている。

 YS-11は、半民半官の日本航空機製造が、1962年から1974年までに試作機2機を含む182機を製造した戦後初の国産旅客機。日航製が設計・開発と生産管理、品質管理、販売、プロダクトサポートを行い、生産は重工各社など機体メーカーが分担し、最終組立を三菱重工が担当した。1962年7月11日に試作1号機(登録番号JA8611)が、三菱重工の小牧工場(現・小牧南工場)でロールアウトし、同年8月30日に名古屋空港から初飛行した。

 国内の旅客定期便からは2006年9月30日に、飛行検査機として運用していた国土交通省航空局(JCAB)では2006年12月22日に、海上保安庁では2011年1月13日に、海上自衛隊では2014年12月26日に運航から退き、現在は空自入間基地所属の飛行点検機と電子戦機を残すのみとなった。

 本写真特集では、空自最後の要人輸送機となった52-1152の機内と外観を取り上げる。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:12/4(月) 23:39
Aviation Wire