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「言語障害ではないか」と言われた 理想的バイリンガルは自然に育たない

12/4(月) 14:01配信 有料

THE PAGE

「言語障害ではないか」と言われた 理想的バイリンガルは自然に育たない

理想的なバイリンガルを育てるためには、どうすればいい?(写真はイメージ、提供:アフロ)

(この記事は、2016年10月01日に月額有料サービスで配信した記事の再掲載です)
 ひとくちにバイリンガルと言ってもさまざまなレベルがあります。幼い頃から外国で生活する日本人の子どもたちの現地語の習得の早さには目を見張るものがあります。

 「やはり子どもは耳がいい」「幼い頃なら、楽してバイリンガルになれる」と思って喜んでいられるのは、最初だけかもしれません。ある一定のレベルに達すると、何の対策も講じずに自然にバイリンガルに育てるのは難しいことに気が付くはずです。外国語の習得に焦りすぎると思わぬところに生じる弊害について、東京コミュニティスクールの探究プロデューサー市川力さんが解説します。


  ペラペラは束の間 必ずさいなまれる「どちらかの悩み」とは?

 バイリンガルと言ってもさまざまなレベルがあるという話をしてきた。今回は、私がアメリカ在住時代に直面した経験から「理想的バイリンガル」になる道の険しさについて述べてみたい。

 アメリカに幼児期または小学校低学年に住むようになった子どもたちは、日常生活の中で英語に触れ、あっという間に「耳」と「会話」が英語モードになる。両親がレストランでのやりとりですらおたおたしているのを尻目に、現地の同年代の子どもたちとあっという間になじみ、ネイティブの子ども並みに英語を発する。

 「やっぱり子どもはあっという間に外国語をマスターするんだ」と思ってしまう。

 しかし、その喜びも束の間、数年たつと「どちらかの悩み」にさいなまれる。1つは、あまりにも英語になじみ過ぎ、日本語をあっという間に失いつつあるのを見て愕然とすること。そしてもう1つは、いつまでたっても英語のレベルが上がっていかず、学校の授業についていけないことである。

 私の塾の役割のひとつは、このどちらかの状態に陥った子どもたちの言語習得をサポートすることだった。

 「漢字を覚えることを拒否するし、ひらがなだけの本を読むのも大変なんです」

 「いきなり担任の先生に呼ばれて、クラスの議論にまったく参加しようとしない。言語障害なのではないかと言われたんです」 本文:2,315文字

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最終更新:12/8(金) 5:58
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