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神戸大ヨット、学生世界一 強豪抑えアジア勢初

12/4(月) 16:00配信

神戸新聞NEXT

 10月にフランス・マルセイユで開催されたヨットの学生世界大会「Student Yachting World Cup(スチューデント・ヨッティング・ワールドカップ)2017」で、神戸大オフショアセーリング部が初優勝を果たした。マリンスポーツ人気が高い欧州の強豪チームを抑え、アジア勢として初の快挙。メンバーは「地道な活動で培ったチームワークを生かすことができた」と胸を張る。(小森有喜)

【写真】初優勝を喜ぶ神戸大のクルーら

 今年で37回目となる同大会には、欧米を中心に9カ国・地域の代表が参加。神戸大は3月に横浜で開かれた国内予選を勝ち抜き、3年連続の出場を決めた。

 セーリングレースのポイントは「ロープを引っ張って帆の張り具合を調整するなどし、いかにうまく風をとらえられるか」と4年生の川俣裕生さん(23)。進行方向に風が吹く際は円形の大きな帆を張り、逆風の時は細い三角形の帆を使用する。かじを握る「ハンドル」や、風を読んでコース取りなどの戦略を決める「タクティシャン」などの役割もあり、クルーの連携が勝負の鍵を握る。

 大会は5日間。全長約7メートルの8人乗りヨットで、スタート地点から約1・3キロ離れたブイまで2往復するタイムを計測し、20本の合計タイムで順位を競う。

 神戸大は初日、帆を張るワイヤに帆が引っ掛かって大きく減速するなど、トラブルが続出。4位と苦しい滑り出しとなったが、メンバーで話し合って連携を修正し、2日目以降は順位を上げた。イングランドやスコットランドなど強豪と激しいデッドヒートを繰り広げた末、見事に栄冠をつかんだ。

 大会前、部員らは出場費用や航空券代などの支援を求め、練習と並行してスポンサー探しにも奔走した。企業200社以上に電話をかけたり、訪問したりし、船舶関連会社などの13社から協力を取り付けた。

 前部長で4年生の藤野功貴さん(22)は「強豪国に比べたら競技環境が整っているとは言えないが、大会前の苦労で一体感がさらに高まったと思う」。新たな歴史を受け継ぐ2年生の吉富愛さん(20)は「今回の優勝がまぐれだと思われたくない。連覇できるようにしっかり力をつけたい」と力を込めた。

最終更新:12/4(月) 16:37
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