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<ドクターX>大門未知子は水戸黄門ではない… プロデューサーが明かす苦闘

2017/12/5(火) 8:30配信

まんたんウェブ

 女優の米倉涼子さん主演の連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、木曜午後9時)。第5シーズンとなった今回も、平均視聴率20%超えを連発するなど絶好調だが、大人気シリーズをスタート時から手がけてきた内山聖子ゼネラルプロデューサーは「今シーズンは立ち上がりからきつかった」「見た感じはいつも通りの『ドクターX』だが、制作側は苦しみながら作っている」と舞台裏を明かす。大ヒット作を生み出す苦労と制作の裏側を聞いた。

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 ◇水戸黄門的、ロボット的ではない…“揺れる未知子”を見せる

 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子(米倉さん)を通して医療現場を描いた人気ドラマ。「いたしません」「私、失敗しないので」といった未知子の名ぜりふや、権威主義的な大学病院の中を“一匹オオカミ”の未知子が堂々とかっ歩していく痛快な展開などが受け、大人気シリーズとなった。

 それでも内山さんは「勢いに乗っていける時と、じっくりやらなければいけない時があった。5年以上やっていると波もあるので、勢いだけでノリノリにいけるわけではない。どこまで丁寧に『ドクターX』を詰めていけるかと考えると、今シーズンは立ち上がりからきつかったですね」と述懐する。

 これまでは「シーズン2なら競走馬のシーンから入って『医者は競走馬ではない、自分の頭で考えているんだ』とか、シーズン3なら『未来の数百万人を救うのではなく、目の前の人の命を救う』など、トータルのテーマを作っていて、そうしたテーマは自分の中でやり尽くしていた」と明かす。

 「大門未知子はいつの間にか、良い意味で“水戸黄門的”、“ロボット的”で、何でも治せる医者として捉えられている」と感じていたため、今回は「もう少し、“未知子の奥”を引っ張ってこよう」と考えたという。「実は、未知子の部屋は、これまで1回も見せたことがありません。彼女のテーゼは『人間である前に医者であり、医者と人間が同居している』ということなので、決してロボットではない。未知子の心の中とか、見せて良い部分と見せない部分をどうするかという案配は、今までは絶対に見せないと決めていたのですが、今シーズンはあえて“揺れている彼女”を見せています」と明かす。

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最終更新:2017/12/5(火) 8:30
まんたんウェブ