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<ローソン>次世代は無人化? 自動で会計、実験施設公開

12/4(月) 20:10配信

毎日新聞

 ローソンは4日、ITや人工知能(AI)を活用した次世代型コンビニの実験施設「ローソンイノベーションラボ」(東京都港区)を報道陣に初公開した。人手不足対策として代金の支払いを自動化するなど新技術の検証を進め、2018年春にスマートフォンを使って自身でモバイル決済するサービスを導入、深夜帯のレジ無人化を始める。

 竹増貞信社長は同日の記者会見で「人手不足を解消するためAIやロボット、ビッグデータを活用して労働生産性を上げ、24時間営業を継続する」と強調。現在、中国で展開中のスマホの専用アプリを使った「キャッシュレスサービス」を国内でも導入し、18年春に東京都内の2~3店舗で始める。

 買い物客が少ない深夜0~5時に限り、スマホに専用アプリをインストールした客しか入店できない仕組みで、客はアプリ画面を出入り口にかざして入退店する。同時間帯は客が商品のバーコードをアプリで読み込んで電子決済するため、レジを通す必要はない。店員は商品陳列や清掃などに専念でき、作業の負担軽減にもつながる。無料通信アプリ「LINE(ライン)」の決済システム「ラインペイ」などを使用する予定。

 ラボは新技術検証のため今年10月に開所した。4日は、客が商品を手に取る動きを察知して商品を紹介するロボットや、電子タグをつけた商品を持って出入り口ゲートを通れば自動決済できる仕組み、顔認証で性別や年代を把握して商品を勧めるシステムなども、あわせて披露した。16年冬から大阪府の店舗でパナソニックと共同実験を始めたセルフレジ「レジロボ」も備えており、今冬にも都内の店舗で実証実験を始めるという。

 コンビニや外食業界では人手不足が深刻化しており、大手ファミリーレストランのロイヤルホールディングスも11月6日、支払いをクレジットカードや電子マネーに限定し現金を受け付けない「キャッシュレス店」を都内にオープンした。レジ端末で現金を扱う作業をなくし、専用オーブンで調理方法を半自動化することで、数人程度の人員削減効果を見込めるという。レジの無人化を進める動きは今後も広がりそうだ。【今村茜】

 【キーワード】レジ無人化

 店員を介さずに客が商品を購入できる仕組み。国内では客がレジ端末を自ら操作する「セルフレジ」が一般的だが、中国では客がスマートフォンで決済できる「キャッシュレスサービス」が台頭、米国ではアマゾンが実店舗の商品を自動決済する「アマゾンゴー」の実験を進めている。

 国内スーパーなどでは、客が商品のバーコードを1点ずつ専用機器で読み取り、クレジットカードや現金で決済する方法が普及。ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは商品に電子タグを付け、専用の場所に買い物かごを置けば合計金額を表示する仕組みを一部店舗で実験中だ。同社の方式には全商品に電子タグを付与する必要があり、大手コンビニ5社と経済産業省は2025年までに全商品にタグを付ける「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を発表した。

最終更新:12/4(月) 20:34
毎日新聞