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八重山諸島の大津波、600年間隔か 琉球大など研究

12/4(月) 21:04配信

朝日新聞デジタル

 沖縄県の石垣島などで約1万2千人の犠牲者が出た1771年の八重山津波と同規模の津波が、過去2千年間に少なくとも4回発生していたことが、静岡大や琉球大などのチームの研究でわかった。4日、チームが発表した。

 この津波は「明和の大津波」とも呼ばれ、石垣島では標高30メートルまで遡上(そじょう)した。島に打ち上げられた巨石などから繰り返し津波があったことは研究されていたが、農地開発で被害の痕跡が十分に残っておらず詳しい年代はわからなかった。

 チームは石垣島北東部にある牧場で、長さ120メートル、深さ2メートルの溝(トレンチ)を掘って調査したところ、貝殻など4回分の津波による痕跡を確認した。最新の痕跡は246年前の八重山津波で、最も古いものは約1300~2800年前に発生していた。このことから大津波がおよそ600年間隔で発生していることがわかったという。

 調査地点では地割れもみつかり、チームは琉球海溝沿いで繰り返す巨大地震で津波が発生したとみている。静岡大の北村晃寿教授は「より正確に津波の時期や規模を特定できた。先島諸島の防災対策につながる発見だ」としている。(竹野内崇宏)

朝日新聞社