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大学入試の新テスト試行調査 国語記述式は実用文、マーク式も新傾向続々

2017/12/4(月) 19:31配信

高校生新聞オンライン

 大学入試センターは12月4日、センター試験に代わり2020年度(21年1月)から実施する「大学入学共通テスト(新テスト)」の試行調査(プレテスト)の問題と高校生の正答率(速報値)などを公表した。国語と数学で記述式問題を出題したほか、他教科のマークシート式で解答する問題も、センター試験でみられなかった新傾向の出題を多く取り入れた。ただし、試行調査は新傾向問題を示すことを重視したため、問題構成や分量は本番とは異なるという。入試センターでは、今回の問題ごとの正答率などをふまえ、本番の試験の問題構成や内容などを検討する。(西健太郎)

全国1889校の高校2・3年生が参加

 入試センターによると、試行調査は11月に全国の高校・中等教育学校の38%にあたる1889校(公立1205校、国立16校、私立668校)が参加して実施し、高校2~3年生のべ約17万8000人が受けた。「国語」「数学1・A」(以上の科目は高校2・3年生が対象)「数学2・B」「世界史B」「日本史B」「地理B」「現代社会」「物理」「化学」「生物」「地学」(以上は原則高校3年生が対象)の11科目を実施し、学校ごとに1~数科目を受けた。

 文部科学省は新テストを知識・技能を評価しつつ、思考力・判断力・表現力の評価を中心に評価する試験にする考え。そのため、国語と数学で記述式問題を出題し、他教科を含むマーク式の出題方針も見直す方針を掲げている。今回の試行調査の出題にもその方針が反映された。

国語で「部活動規約」出題

 例えば、国語の第1問は記述式の小問3問から成り、解答字数はそれぞれ50字以内、25字以内、80字以上120字以内。生徒会の部活動規約と、規約をめぐる生徒たちと先生の会話文、部活動をめぐる表やグラフなどの資料を題材にした。今年5月に公表されたモデル問題に続き、センター試験では出題されていない「実用文」を出題した。他のマーク式の問題も出題方法が様変わりした。特徴は、複数の題材を組み合わせたことだ。評論文は、路地をテーマにした文章と表・写真を合わせて読み解く形式。文学作品「幸福な王子」を踏まえてつくられた小説を題材にした出題や、源氏物語の同じ場面を扱った2つの古文と関連する注釈書を読ませる出題などもあった。

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最終更新:2017/12/4(月) 19:31
高校生新聞オンライン