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中年男性はなぜ今「バク転」習得を目指すのか? “憧れの回収”と“自己実現”の心理

12/4(月) 18:40配信

AbemaTIMES

 男性の趣味としてすぐ思い浮かぶのはゴルフ、釣り、ジムなどだが、最近新たに人気となりつつあるのが「バク転」だ。

 「(生徒数は)増え続けていると思います」と話すのは、都内でバク転を教えている大関真悟さん(日本クリード体操部 監督兼選手)。大関さんの教室では、中年男性のための“おっさんクラス”まで用意しているといい、「多い時で夜だけで50人くらい来ることもあります。(最年長は)72歳の方が来てますね」と中年以上の層も訪れる。

 初めて練習に参加したという44歳の男性は「バク転を習得したくて。運動は全然してこなかった。できなかったらどうしよう」と不安な様子だが、練習を重ねるうちに「できそうですね。もうあと1回行けばできると思います」と習得に意欲を見せる。

 大関さんの教室には5年間で2万3000人以上がバク転を習いに来ているというが、中年男性はなぜ今バク転習得を目指すのか?『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)では、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏にその心理を聞いてみた。

 藤井氏は「背景は人それぞれある」と前置きしたうえで、「1つは過去に自分ができなかったことを実現したいという“憧れの回収”があると思う。例えば今の中年世代が若い時は、ジャニーズの方が踊りながらバク転をすることが結構あった。そういうものへの憧れを持っていて、大人になった今社会的に充実した生活を送っていたり、仕事上で満足のいく地位にいたりする方が、過去を回収しに行くということはあり得ること」と過去の経験を理由に挙げる。

 とはいえ、サラリーマンが普段の生活でバク転を見せる場面はほぼない。「習得しても役に立たない」との見方には、「客観的に人から見てどうかということよりも、心理学でいう“自己実現”として、なりたい自分になることの一環だと思う」とし、「人間は過去が積み重なって今ができているので、過去できなかったことを解消して満足して前向きになるのは当然ある話。自己実現の経験として積みあがる。心理的には良いことは多い」と指摘した。
(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)

最終更新:12/4(月) 18:40
AbemaTIMES