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兼松、防衛装備庁から飛行点検機受注 サイテーション680A

12/5(火) 12:07配信

Aviation Wire

 兼松(8020)は12月4日、防衛装備庁から次期飛行点検機2機を受注した。テキストロン・アビエーションのセスナ サイテーション ラティチュード(680A)をベースに、ノルウエーのノルウェジアン・スペシャル・ミッション(NSM)社製飛行検査装置を組み合わせ、2020年3月に引き渡しを予定している。

 680Aは、2015年の初号機納入から世界で100機納入された実績を持つ。NSMの飛行点検装置も、40台以上の納入実績がある。国内では、国土交通省航空局(JCAB)のボンバルディアDHC-8-Q300とサイテーションCJ4の飛行検査機にも、NSMの機器が採用されている。

 飛行点検機は、航空機の飛行経路である電波の道をつくるための航空保安施設や航空交通管制施設、航空管制通信施設等の機能が、正常に保持されているかを実際に飛行して点検・確認する機体。航空自衛隊が現在運用している日本航空機製造YS-11FCの後継、2016年4月に墜落事故が起きたホーカー・ビーチクラフト(現テキストロン)U-125を補完する機材として導入が決まった。

 次期飛行点検機に求められる性能として、飛行点検業務を実施できるだけではなく、本土から遠く離れた海上自衛隊の南鳥島基地など短い滑走路でも離着陸が可能であること、墜落事故を受けて強化型対地接近警報システムなどの安全対策が講じられていることなどが求められた。

 680Aは、2016年12月1日に次期飛行点検機に選定され、今年9月に兼松は防衛装備庁と受注金額76億1800万円で売買契約を締結した。兼松のほか、双日(2768)がボンバルディアのチャレンジャー650、三井物産エアロスペースがダッソー・アビエーションのファルコン2000Sを提案していた。

 防衛省によると、評価は2段階で行われ、第1段階評価は3機種とも必須要求事項を満たしていた。第2段階評価では、航続性能はチャレンジャーが、離着陸性能は680Aが、後方支援はファルコンが最高評価を得て、もっとも安価な680Aが選ばれたという。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:12/5(火) 12:07
Aviation Wire