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Alexaをオフィスで活用できる――AWS、「Alexa for Business」サービスを発表

12/5(火) 8:00配信

@IT

 Amazon Web Services(AWS)は2017年11月30日(米国時間)、企業向けの新しいサービス「Alexa for Business」を発表した。

 Alexa for Businessにより、従業員は会議室やデスクなどのオフィス内で、AI音声アシスタントを利用したり、仕事で「Amazon Alexa」(Alexa)を手軽に使いこなせたりできる。Alexa for Businessは、電話会議の開始や会議室機器の管理、会議のスケジューリング、備品の再発注など、業務で発生するさまざまなタスクの自動化を支援する。Alexa for BusinessはWebページから利用を開始できる。

 企業は共有Alexaデバイスをオフィスの共用スペース(会議室やロビー、コミュニケーションセンターなど)に設置し、「AWSマネジメントコンソール」からデバイスのセットアップや管理、ユーザー登録、スキル(追加拡張機能)の割り当てを行える。

 AWSは、Alexa for Businessの使い勝手について、従業員が仕事中に各種アプリケーションを音声操作できるようにすることで、さまざまなタスクを効率化できるとしている。例えば、「start the meeting(会議を開始して)」とAlexaに頼むだけで容易に、電話会議を開始できたり、カレンダーやTo-doリストを管理したり、電話を発信したりできる。IT部門に機器の問題を報告したり、空き会議室を見つけて予約したりといったタスクも、幾つかの単語による短いフレーズで依頼できるという。

 Alexaでは現在、主に消費者向けに数万のスキルが公開されており、企業はこれらを利用できる。加えて「Alexa Skills Kit」と「Alexa for Business API」を使って、自社のITアプリケーションやオフィスシステムと連携するプライベートなカスタムスキルを作成することも可能だ。

 Alexa for Businessは「Microsoft Office 365」「Microsoft Exchange」「Google G Suite」に対応している。またCRM大手のsalesforce.comや、出張、経費、請求管理ソリューション大手のConcur Technologies、コラボレーション大手のPolycomのような企業が、Alexa for Businessの機能を拡張し、顧客が既に職場で使っている人気のアプリケーションやデバイスに対応させる新しいスキルや連携機能の提供に乗り出している。Alexa for Businessはそれらをサポートする。こうしたスキルや連携機能は数多く提供される見通しだ。

 Alexa for Businessと既存製品の連携に取り組んでいるソリューションおよびソフトウェアプロバイダーには、Salesforce、Concur、Polycom以外にも、SuccessFactors、ServiceNow、Splunk、Acumatica、Crestron、RingCentral、Teem、Twine、Zoom Video Communicationsなどが含まれている。

 AWSの生産性アプリケーション担当ディレクターを務めるピーター・ヒル氏は、「既に数千万人の人々が、家や車、モバイルデバイスでAlexaを使って、調べ物をしたり、ニュースをチェックしたり、友人や家族と連絡を取ったりしている。Alexa for Businessは、シンプルな音声操作を職場で利用できるとともに、デバイスのデプロイと管理、スキルの作成、音声主体のエクスペリエンスの提供を実現する強力なツールを企業に提供するものだ。全てはAWSクラウドに支えられている」と説明している。

 米国では、Alexa for Businessを導入するためのデバイスをセット化した「Alexa for Business Starter Kit」が発売されている。各キットには以下が含まれる。

・「Amazon Echo(第2世代)」デバイス3台:会議室用
・「Echo Dot(第2世代)」デバイス2台:大会議室内の機器の管理用
・「Echo Show」デバイス2台:デスクトップ用

最終更新:12/5(火) 8:00
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