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西宮暴行死判決 被害少年の母「息子は帰ってこない」

12/5(火) 7:30配信

神戸新聞NEXT

 兵庫県西宮市鳴尾浜の海辺で今年2月、山地直人さん=当時(18)=の遺体が見つかった事件で、傷害致死罪などに問われた少年(19)の裁判員裁判。4日、神戸地裁で判決を聞いた直人さんの母親(60)は「親子の生活を取り戻したかったのに。息子はもう帰ってこない」と無念の思いを語った。

【写真】西宮暴行死事件 19歳少年に不定期刑 神戸地裁

 母親によると、直人さんはおとなしい性格で、小中学校時代はいじめられることが多かった。同級生から万引を強要され、警察官に補導されたこともあったという。

 集団暴行を受けることや、「渡さないとしばかれる」と母親に金銭を求めることがあったという。母親は体調を壊したことなどを理由に、昨夏ごろから直人さんと別居していた。

 今年2月6日、甲子園署から「直人さんとみられる遺体が見つかった」と連絡があり、同署の遺体安置所で約半年ぶりに再会。ズボンはボロボロに破け、あざだらけになった息子の姿に言葉が出なかったという。

 「一生懸命頑張るからお母さんも頑張りや」。昨年末ごろ、直人さんから掛かってきた電話の言葉が忘れられない。これが最後の会話だった。

 加害少年への判決は、懲役7年以上9年以下の不定期刑。母親は「何年の刑でも納得できない。少年には一生かけて罪を償ってほしい」と言って涙を流した。(竜門和諒)

最終更新:12/5(火) 8:46
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