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書店のない堺・美原区、まちなか文庫を区役所内に1月オープン 子供たちに多くの本を

12/5(火) 7:55配信

産経新聞

 書店のない堺市美原区で子供たちに本を読んでもらう機会を増やそうと、区は来年1月から、同区黒山の区役所1階に子供向けの本を集めた「美原まちなか文庫」をオープンさせる。担当者は「子供にとって本を読むことは、集中力を養ったりするために大事なこと。少しでも本にふれあう機会を増やしていきたい」と話している。

 まちなか文庫の対象とするのは地域や家庭で読まれなくなった本のうち、子供に読んでもらいたい図鑑や絵本、読み物、教育漫画など。本の寄贈は今月1日から始められており、区内に設置する文庫回収ボックスに投入するか、区役所企画総務課に直接持ち込む。

 集まった本は1月以降、区内の図書館の司書の協力を得て、子供たちが自由に読んだり、借りたりできるよう、区役所1階にまちなか文庫として陳列する(本の内容や状態によっては配架しない場合も)。

 同区によると、近年は小型書店は衰退し、ショッピングセンター内などにある大型書店に集中する傾向があるといい、大規模な商業施設のない区内では現在書店の数はここ数年ゼロで新規出店の計画もないという。

 一方で、平成28年度の全国学力・学習状況調査では、「学校の授業時間以外で本を全く読まない」と回答した小学6年生の割合は、同区が30・6%(市全体の平均は24・5%)と市内7区で最も高い結果となった。こうした状況を踏まえ、区民らでつくる「美原区教育・健全育成会議」が区にまちなか文庫の設置を提言していた。

 まちなか文庫は今後、区役所以外にも、こども館など子供が集まる公共施設に広げていく予定。回収ボックスの設置場所は、美原区役所1階▽美原こども館いわき(太井)▽同館やかみ(大饗)▽同館みはらきた(真福寺)▽同館ひらお(平尾)▽さつき野コミュニティセンター(さつき野東)-の6カ所。問い合わせは、美原区企画総務課(電)072・363・9311。

最終更新:12/5(火) 7:55
産経新聞