ここから本文です

空中合同軍事演習の米韓、史上最大規模の航空機230機参加 軍事衝突「あまり時間は残されていない」

12/5(火) 16:56配信

夕刊フジ

 米韓両軍は4日、朝鮮半島周辺で、史上最大規模の合同空中軍事演習「ビジラント・エース」を始めた。最新鋭ステルス戦闘機など、航空機約230機が参加し、「核・ミサイル」開発を強行する北朝鮮への軍事的圧力を強める。こうしたなか、ハーバート・マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当、陸軍中将)は、軍事衝突まで「あまり時間は残されていない」と発言。共和党重鎮は在韓米軍家族らの退避を訴えた。

 合同演習には、米軍から最新鋭ステルス戦闘機F22「ラプター」や、同戦闘機F35「ライトニングII」、B1B戦略爆撃機「ランサー」などが、韓国軍から、F15K戦闘機「スラムイーグル」、E737早期警報統制機「ピースアイ」などが参加する。

 米韓両軍は8日まで行う演習で、新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星15」を11月29日に発射し、核攻撃能力を向上させている北朝鮮を威嚇する狙いだ。

 演習は、北朝鮮の弾道ミサイルの移動式発射台をはじめ、ソウル首都圏から約60キロ離れた南北軍事境界線付近に集中配備されている野砲やロケット砲の破壊手順の確認が主要目的とみられている。

 北朝鮮は「公然たる全面挑戦だ」(3日、朝鮮労働党機関紙、労働新聞)と猛反発しているが、同国が「核・ミサイル」を放棄するまで圧力をかけていく方針は、ドナルド・トランプ米大統領と、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「火星15」の発射後、電話会談で確認済みだ。

 米国にとって、北朝鮮が米全土を射程とするICBMを実戦配備することは絶対に許容できない。

 マクマスター氏は2日、米カリフォルニア州で開かれた安全保障に関するフォーラムで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が「米国と世界にとって最大の差し迫った脅威」だと指摘。問題を早急に解決しなければ、武力衝突に「どんどん近づいていく。あまり時間は残されていない」と極めて強い危機感を示した。

 さらに、注目すべき情報がある。

 米共和党の重鎮、リンゼー・グラム上院議員は3日、CBSテレビの報道番組に出演し、米朝の「軍事衝突が近づいている」との認識を明らかにしたうえで、国防総省に対し、配偶者や子供など在韓米軍の扶養家族を退避させるよう求めたことを明らかにしたのだ。

 グラム氏は「先制攻撃は最終手段になる」とし、北朝鮮が「7度目の核実験」を行えば「米国による重大な対応」があるとも述べた。

 米太平洋軍は現時点でコメントしていないが、クリスマス休暇に合わせた、事実上のNEO(=韓国在住の米国人の避難作戦)が発動されれば、いよいよ「半島有事前夜」といえそうだ。

最終更新:12/5(火) 17:05
夕刊フジ