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日馬富士暴行事件の余波 現役力士らが正月特番「総休場」

12/5(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 元横綱・日馬富士(33)が平幕の貴ノ岩(27)を暴行した事件が各方面に悪影響を及ぼしている。相撲協会としては日馬富士が自ら引退を表明したことを受け、全てを不問にし事件の幕引きを図りたいというのが本音だろうが、そうは問屋が卸さない。

 角界=暴力というイメージが刷り込まれ、今後の興行運営にも影響を及ぼすのは必至。しかも、その余波は角界だけにとどまらず、「民放テレビ各局もトバッチリを受けた」(某民放編成マン)と頭を抱える事態になっている。というのも、力士らが出演する年末年始特番への影響がモロに出ているからだ。

 前出の編成マンが続ける。

「日馬富士は当然として横綱の白鵬も各局に対し内定していた番組出演を辞退してきたそうです。それに続く形で所属する部屋に関係なく力士らが示し合わせたようにテレビ出演を自粛し始めた。もちろん協会から“テレビに出るな”なんてお達しは出ていませんが、親方衆が忖度した。放送は大晦日から年明け三が日を予定しており、制作サイドはその頃にはほとぼりも冷め、ギリギリセーフかと考えていたが、収録は今の時期になるため、肝心の力士らが気持ちに整理がつかず、出演を見合わせたという要素もあるようです」

■出演自粛ムードで“小遣い稼ぎ”がパー

 力士への出演交渉を行っていた番組は、日本テレビ系「全日本歌唱力選手権 歌唱王」、テレビ朝日系「中居正広のスポーツ10番勝負(仮)」と「とんねるずのスポーツ王は俺だ(仮)」、そしてテレビ東京「演歌の花道のど自慢SP(仮)」など。歌手顔負けの美声を披露する力士の姿は正月の風物詩ともいえるが、いずれの番組も企画やキャスティングが見直しになったという。

「力士たちは、なんだかんだいって数字を持っている。そのため、ある番組は放送自体を2、3月にスライドさせ編成する案も浮上しています」(制作会社幹部)と軌道修正を図る動きも出ているが、割を食ったのは、制作陣だけではない。一部の力士の中には各部屋のテレビ出演自粛ムードに対し、不満の声を上げているという。前出の制作会社幹部の話。

「テレビのギャラは、力士らにとって貴重な副収入なんです。出演料は横綱なら最低でも200万円。大関で150万円~、それ以外は10万~50万円が相場。通常より割高ですが、ご祝儀的な要素も加味し、正月ばかりは奮発するんです。当然、力士もよほどの事情がない限り、オファーがあれば出演する。いい小遣い稼ぎになりますからね」

 事件の幕はまだ下りていないだけに、相撲人気そのものへの影響も懸念される。