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石岡市文化財 山車人形、直射日光で損傷 夏の長期展示影響

2017/12/5(火) 10:00配信

茨城新聞クロスアイ

石岡市の一大イベント「石岡のおまつり」で使われる市指定有形民俗文化財の山車人形1体が、夏場に長期間ガラス張りの展示スペースに飾られたため、直射日光などの影響で顔や首の一部にひび割れができるなど損傷したことが4日、明らかになった。市議会一般質問で山本進氏(無所属)が、展示スペースの管理者である市に対応などを質問した。

損傷していた人形は、旧金丸町が所有する「弁財天」。ひび割れのほか、衣装に退色も見られた。東京都千代田区の日枝神社例祭で使われていたものを大正時代に同町が購入した。市指定有形民俗文化財になっている。石岡のおまつりで使われる山車人形は12体あるが、文化財は弁財天を含め数体しかないという。

展示スペースはJR石岡駅のリニューアルに合わせ、昨年3月、同駅西口に完成。「市民文化伝承館」と称し、四方がガラス張りになっている。完成以降、各町内の山車や獅子頭などを数カ月ごとに飾っていた。弁財天は山車とともに石岡のおまつり前の今年6月4日~9月3日までの3カ月間、展示された。

市は一般質問の中で損傷の原因について「直射日光やライト照明を直接長時間浴びないようにすべき」などとする外部専門家の意見を紹介。その上で「見せる展示に主眼を置きすぎてしまい、文化財保護の観点が抜けてしまった」と陳謝した。

今後の対応について「直射 日光を遮断する対策のほか、展示期間など運用面の改善を図る」「修復は町内と話し合った上、なるべく早く対応を考えたい」と答弁した。(高畠和弘)

茨城新聞社

最終更新:2017/12/5(火) 10:10
茨城新聞クロスアイ