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【台湾】台プラ、旭化成ホームズとの住宅開発を中断

2017/12/5(火) 11:30配信

NNA

 台塑関係企業(フォルモサプラスチックグループ、台プラ)は、旭化成グループの住宅事業会社である旭化成ホームズと進めていた台湾での戸建ての複層住宅建設計画を中断すると決めた。経済日報が伝えたもので、台プラの幹部は、「この2年、台湾の住宅取引件数は低迷しており、住宅在庫も多いことから、一時中断を決めた」と説明した。
 旭化成ホームズの広報担当者も、NNAに対し「台プラ側から中断の話があり、戸建ての建設事業は一時中断している」と報道内容を認めた。一方で「今後再開する可能性はゼロではない」と説明。「現在は台湾の孫会社を通じてマンションの建て替え事業を展開しており、台湾での事業を拡大している」と述べた。
 台プラは2014年に2億台湾元(約7億5,000万円)を投じて「住宅事業研究開発計画」を策定。旭化成ホームズと提携して新北市林口区内に3世帯同居の複層住宅のモデルハウスを建設すると発表した。旭化成ホームズが日本国内で建設する「へーベルハウス」の高い強度や耐熱性を採用するため、日本から軽量気泡コンクリートを取り寄せて建設。モデルハウスの投資額は8,000万元超、当時の市場予測では、1坪当たりの価格は26万~27万元とみられた。
 台プラは、若いファミリー層はプライベートを重視する傾向にあるため、親世代と一定の距離を持ちながら一緒に暮らせる複層住宅は需要があるとみていた。また台プラの創業者である故・王永慶氏は、投機目的の不動産事業に反対していたため、「住宅は建てても投資はしない。高級住宅ではなく、良質な住宅を建てる」ことを方針にしていたという。
 台プラは11年当時、台湾には5万7,000棟の複層住宅があり、8万棟の需要はあると予測していた。ただ、現在の住宅市況は予想を下回り、空室物件も多数出回っていることから、住宅事業を一時中断すると決定。モデル住宅の見学も今年いっぱいまでとし、今後どのように活用するかは検討していく。

最終更新:2017/12/5(火) 11:30
NNA