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タレント子息の早期教育も英語に偏重 幼児期に育てるべきマインドとは?

12/5(火) 14:00配信 有料

THE PAGE

タレント子息の早期教育も英語に偏重 幼児期に育てるべきマインドとは?

幼児期に大切なのは「語学」という「スキル」よりも「マインド」の育成(写真はイメージ、提供:アフロ)

(この記事は、2016年10月29日に月額有料サービスで配信した記事の再掲載です)
 人気俳優夫妻が月額15万円の“超英才教育”で有名な都内の保育園に愛児を預けていることが話題になりました。その保育園の特長として、ネイティブとバイリンガルの保育士よる毎日3時間の英語育児という点だけがクローズアップされているのがとても気になります。

 生半可なバイリンガル教育は外国語の上達を妨げるのみならず、母国語も危うくします。「語学」をはじめあらゆる「スキル」の基盤には、「マインド」の育成が大切で、それは幼児期にしか身に付けることができません。人間の生きる力、成長し続ける力になる「マインド」とはどのようなもので、どう育てていったらいいのでしょうか? 東京コミュニティスクールの探究プロデューサー市川力さんが解説します。


  「語学」という「スキル」だけで、コミュニケーションは成立しない

 ロシア語通訳者としてのみならず、名エッセイストとして活躍した米原万里さん(1950-2006)は、通訳者とは translator ではなく interpreter だと書いている(米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』ちくま文庫)。同時通訳の場合、逐語訳= translateではまったく役に立たず、解釈= interpreteしないといけないという。そもそもすべての言葉をつかもうとするのはスピード的に間に合わない。さらにもっと大事な理由は、「意味」をとらえず「逐語訳」することが取り返しのつかない不利益をもたらしてしまうことがあるからだ。国際交渉の場面は、ことばの背後にあるニュアンス、語っている相手の置かれている状況を的確に理解して「意味」をつかまなければとんでもないことになる。あくまで強気なのか、譲歩の余地があり得るのか、こちらの意向を相手にどう伝えるのが有効か、瞬時に判断しないといけないのだ。その場合、あえて「意訳」したり、わからないふりをしたりすることもあると言う。

 こうしたネゴシエーション、コミュニケーションのための「スキル」こそ、権謀術数あふれるグローバル社会を生き抜くために必要とされる。その中に「語学」という「スキル」も含まれている。ただ、「語学」という道具を活かす前提として、「スキル」を支える「マインド」が備わっていないといけない。 本文:2,747文字

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最終更新:12/8(金) 5:50
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