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「この部屋に漆黒の闇をもたらして……」とGoogle Homeに命じて消灯してみる

2017/12/5(火) 6:15配信

ITmedia PC USER

 赤外線リモコンで操作可能な家電製品を、「Google Home」から音声でコントロール可能にしてくれるのが「Nature Remo」だ。利用にあたっては、まずスマートフォンから家電製品をコントロールできるように設定し、その後外部サービスを使って、Google Homeと連携させるという手順を踏む。

【Google HomeとNature Remoを連携して家電を操作可能にする手順】

 前回の記事では、スマホから家電製品をコントロールするための設定手順を紹介した。今回はWebサービスの「IFTTT(イフト)」を使ってGoogle Homeと連携させる手順を紹介しよう。本稿のタイトルの意味については、その後でじっくりと触れたい。

●Google Homeに指示→IFTTT→Nature Remo→家電を操作

 Nature RemoとGoogle Homeを連携させるにあたっては、外部のWebサービスであるIFTTTを使用する。IFTTTは複数のWebサービスを連携させられるサービスで、

 例えば「Twitterで“いいね”を付けたツイートを自動的にEvernoteに保存する」とか「Facebookにアップロードした写真を自動的にDropboxに保存する」などといったことができる。

 IFTTTに対応するWebサービスは数多いが(むしろ今どきIFTTTに対応しない著名サービスを探すのが難しいくらいだ)、Google Homeの中の人である「Googleアシスタント」も、漏れなくIFTTTに対応している。

 またIoTデバイスであるNature Remoも、IFTTTとの連携機能を有している。従って、IFTTTを使うことにより、この両者を連携させて、Google Homeにリクエストを送ることで、Nature Remoを操作できるようになるというわけだ。

 設定手順については以下のスクリーンショットをご覧いただきたいが、IFTTTのスマホアプリにログインした後、最初に「this」でGoogleアシスタントを選び、Google Homeに音声で指示するための文章を登録。続いて「that」でNature Remoを選び、どの機器を操作するかを指定する。メニューは全て英語だが、手順をそのままなぞればよいだけなので、特に難しくはないはずだ。

 ちなみに上記のような、「this」と「that」の組み合わせをアプレット(旧名レシピ)と呼ぶが、上の例はあくまで「部屋の明かりをオフにするためのアプレット」にすぎないので、他にも用途ごとにアプレットを登録する必要がある。最小限のアプレットで済ませる場合でも、上記のアプレットと対になる、明かりをオンにするアプレットくらいは必要だろう。

 といった具合に、ボタンの数だけアプレットが必要になるため、設定の手間はそこそこ掛かるわけだが、それだけに自由度はかなり高く、応用範囲も広い。

 さらにNature RemoはGoogle Homeに続いてAmazon Echoへの対応も進みつつあるので(Amazon Echoはスキルとして提供される話もあるようだ)、今Google Homeを使っているが、将来的にはAmazon Echoに乗り換えるかも……というユーザーにもおすすめできる。

 また使い勝手も優れている。実は本稿を執筆しながら並行してスマートハブ製品を2つ試用しているのだが、Nature Remoは設定にあたってルーターのセキュリティ設定を変更しなくてはいけないなどの手間も掛からないため、原因不明のエラーでつまずくこともない。

 むしろ現時点でのNature Remoの最大の問題点は、慢性的な品薄状況にあること、と言ってもいいだろう。

●中二病っぽい音声コマンドで家電製品を操作する

 ところでこのIFTTTを使った家電製品のコントロールは、Google Homeアプリのスマートホーム機能を使った場合にはない特徴がある。それは(アプレットにもよるが)音声コマンドに任意の文章を設定できることだ。

 どういうことかというと、照明を消す場合、一般的には「部屋の明かり・電気・照明を消して・オフにして」という音声コマンドを使うわけだが、IFTTTを使えば、こうした常識にとらわれず、全く独自のコマンドも設定できるのだ。

 つまり本稿のタイトルである「この部屋に漆黒の闇をもたらして」などといった中二病くさい音声コマンドでも、照明のコントロールができてしまう。

 しかもIFTTTの上記アプレットでは、音声コマンドに対する応答内容も自由に設定できるので、「この部屋に漆黒の闇をもたらして」に対するGoogle Homeの返答として「仰せのままに」とか「御意」とか、邪気眼が毎回発動しそうなフレーズも使い放題である。

 もっとも、Google Homeはどんな応答内容も読み上げてくれるとはいえ、全く感情のこもっていない素の読み上げなので、どれだけ腹の底から響くような低い声で指示しても、「仰せのままに」「御意」という返事はあの抑揚のないボイスで返されるので、せっかくの雰囲気はぶち壊しである。

 酒が入った状態でノリノリで話し掛けたらシラフで返されて瞬時にさめる感覚とよく似ている。

 しかもあまりに長く複雑な音声コマンドだと認識率は著しく低下し、その度に「すみません、よく分かりません」「すみません、お役に立てそうにありません」と返されるので心が折れそうになる。

 というよりも、その手前に「OK Google」「ねぇ Google」というウェイクワードを付けなくてはいけない時点で、いろいろとダメな気がしなくもない。

 そんなわけで、中二病にせよファンタジーにせよ任侠世界にせよ、自由なせりふを登録して楽しむという使い方は可能なのだが、普段使いをするには違和感だらけなので、せいぜい音声コマンドの言い換えの1つとしてこっそり設定しておき、家人がいないところで楽しむという程度のほうがよさそうだ。

 逆に言うと、こうしたせりふの抑揚や、果ては声の種類が設定できるようになれば、これまでなかったスマートスピーカーの新しい市場が広がるのかもしれない……と思う。

【連載:山口真弘のスマートスピーカー暮らし,ITmedia】

最終更新:2017/12/5(火) 17:44
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