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日本初のZEH賃貸住宅が完成、太陽光+低圧一括受電で

12/5(火) 7:10配信

スマートジャパン

 大東建託と京セラが静岡県伊豆市で建設を進めていた、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を満たす賃貸集合住宅の第1号がこのほど完成した。大東建託によると、戸建てのZEH基準を満たす賃貸集合住宅の完成は日本初という。

招き屋根に搭載した太陽光パネル 出典:京セラ

 ZEHは、年間の1次エネルギー消費量がネットでゼロとなる住宅のこと。経済産業省、国土交通省、環境省が連携事業として普及に向けた取り組みを進めている。現状、ZEH化の対象は戸建住宅が中心だ。ZEH基準を満たすには、住宅の高断熱化や設備の導入による省エネと、太陽光発電による創エネで、一次エネルギー収支をおおむねゼロにする必要がある。集合住宅の場合、一戸当たりの太陽光パネルの設置面積が不足するため、ZEH基準をクリアすることは難しいという声もある。

 今回建設した賃貸集合住宅の敷地面積は701平方メートル。ツーバイフォー工法を採用した木造で、1棟6世帯、延床面積351平方メートル。21.8kWの京セラ製太陽光パネルを搭載した他、省エネ性能の高いアルミ樹脂複合サッシを採用している。屋根形状を招き屋根とすることで、太陽光パネルの設置容量を増やせるようにするなどの工夫も行った。

 大東建託オリジナルのZEH賃貸は、ZEH基準(戸建て)をクリアするだけではなく、低圧一括受電システムを組み合わせているのを特徴としている。低圧一括受電システムは、低圧での電力の受電、余剰電力の売電、各戸への太陽光発電電力の分配などを電力会社との間で一括して実施する。これにより賃貸住宅全戸分の電気の取りまとめと、各戸への供給が可能となるなど、賃貸住宅オーナーの事業性を高められるメリットがあるという。さらに、同住宅は断熱性能を高めることで、建物の資産価値が向上する他、快適な住空間を提供することで入居率の安定化が見込めるなど、オーナーにとってのメリットは多いとしている。

 入居者には断熱性能が良くなることで、冬は暖かく、夏は涼しい快適に過ごせることや、光熱費の削減などのメリットがある。