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美術品紛失で神奈川知事、再発防止ルール策定へ

12/5(火) 7:55配信

産経新聞

 県が所有し、県民ホール(横浜市中区)の指定管理者「神奈川芸術文化財団」が保管していた世界的な板画(版画)家、棟方志功の作品がカラーコピーの偽物にすり替えられていた問題で、黒岩祐治知事は価格が100万円以上の美術品については県立近代美術館(葉山町)で管理・保管し、展示する際は盗難防止装置を設置するといった再発防止ルールを年内にまとめる方針を明らかにした。

 県は4月に調査チームを立ち上げ、同財団の関係職員らからの聞き取りや、関係書類の分析を県警と連携しながら行ってきた。しかし、現在も原画の発見や紛失の時期・原因の特定には至っておらず、「業務の基本である報告・連絡・相談ができていなかった」(黒岩知事)としている。その上で「こうした状況を放置すれば再び重大な事案が発生する恐れがある」として、再発防止策の検討に着手していた。

 新たなルールでは、美術品に特化した台帳の整備や寄贈される美術品について、維持費用などを踏まえた上で受け入れの適否を判断することなどが盛り込まれる見通し。

 県によると、紛失した作品は「宇宙讃(神奈雅和(かながわ)の柵)」(縦50センチ、横65センチ)。県が県民ホールの緞帳(どんちよう)の原画として制作を依頼し、昭和49年に300万円で購入。館長室に展示していた。

 県議会本会議で国松誠氏(自民)の質問に答えた。

最終更新:12/5(火) 7:55
産経新聞