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<越前漆器協同組合>「越前漆」開発 鯖江市やKMDと協力

12/5(火) 9:38配信

毎日新聞

 越前漆器協同組合(福井県鯖江市)青年部が、鯖江市や慶応大大学院メディアデザイン研究科(KMD)と協力して新ブランド「越前漆」を開発した。訪日外国人をターゲットに、シンプルだがぬくもりのあるデザインに仕上げた。専用のピクトグラム(絵文字)も作り、漆器の性質や使用上の注意点も分かるようにした。8日から東京・浅草で1カ月間限定で販売し、好評を得れば組合はブランドを維持する方針だ。【立野将弘】

 漆器組合と鯖江市、KMDの3者は、2015年から連携し、越前漆器の販路拡大や漆の多用途化に取り組んできた。市によると、漆製品の市場規模は年々小さくなり、1991年に約150億円あった同組合の年間出荷額は現在、約80億円とほぼ半減。そうした中で、日本の伝統文化や高品質な漆器に関心の高い訪日外国人に着目した。

 「越前漆」では、おわんや箸に加え、外国人になじみのあるタンブラーやまな板も開発した。慶応大大学院メディアデザイン研究所の木戸健さん(30)は「越前打刃物は外国人に人気があり、まな板も併せて注目されるはず」と話す。

 一方、ピクトグラムは、漆器の素地と塗装の種類、食洗機・電子レンジの使用の可否を表示し、値札などに印字。売り場にはピクトグラムの説明プレートも置く。組合青年部会長で、吉田屋漆器社長の吉田俊之さん(42)は「本漆の製品は化学塗料と全く手触りが違う。越前漆とピクトグラムで、漆製品の裾野を広げたい」と抱負を語った。

最終更新:12/5(火) 9:38
毎日新聞