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<ミナミハンドウイルカ>京都に群れ出現 天草から回遊か

12/5(火) 9:53配信

毎日新聞

 京都府宮津市の栗田湾にミナミハンドウイルカの群れが姿を現した。先月から16頭が確認されていて、3日には半分ほどに分かれ伊根湾の近くでも回遊していた。研究者によると、イルカのひれの特徴から九州の天草諸島から800キロほど泳いできた可能性が高いという。そんな長旅をなぜ? 海に現れた珍客の生態に迫ろうと、地元の府立海洋高はイルカの写真を求めている。【安部拓輝】

 先月14日に伊根湾で卒業生が見つけた。21日には栗田湾でイワガキの選別実習をしていた生徒が発見。その後も舞鶴湾や伊根湾などで目撃情報が寄せられ、府北部の若狭湾を回遊していることが確認された。

 5年前の2012年には2頭が1カ月にわたって栗田湾に滞在し、生徒がカッターやヨットの練習をしていると寄ってきて一緒に泳いでいた。日本海域で暮らすイルカを追跡している研究者にひれの特徴が分かる写真を送ったところ、傷や形から熊本県の天草諸島にいるイルカだと分かった。天草の海には約200頭が生息していて、今回の群れもそこから来ているという。2頭は子どものようだ。

 若狭湾でもイルカを含む鯨類は昔から魚を追って回遊している。江戸時代には伊根湾で鯨漁が行われ、現在も定置網にかかることがある。漁獲量の増減にも影響しているようで、漁業者らはイルカの動きとの関連性に関心を寄せている。

 4日には栗田湾の中津沖を仲良く泳いで回る姿が見られた。海洋高の中島幸一教諭は「研究を深めるために鮮明な画像が必要だ。釣りの最中に目の前で出会ったら携帯電話でもいいので写真を撮って送ってほしい」と協力を呼び掛けている。問い合わせは海洋高(0772・25・0331)。

最終更新:12/5(火) 9:53
毎日新聞