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石段210段を速駆けで詣ろう 紀三井寺で来年1月に初開催

12/5(火) 7:55配信

産経新聞

 本堂までの急な石段231段で知られる西国三十三所観音霊場の二番札所、紀三井寺(和歌山市)で来年1月8日、参道の石段を駆けのぼる「紀三井寺福開き 速駈詣(はやがけまい)り」が初めて開催される。参加者は記録賞として御朱印がもらえる。前田泰道貫主は「『鯉の滝登り』のように開運の一つとなり、1年を無事に過ごしていただけたら」と期待を寄せている。

 石段は、本堂に通じる「結縁坂」と呼ばれ、江戸時代の豪商・紀伊国屋文左衛門の結婚、出世のきっかけとなったとされる。近畿有数の石段で、健康のバロメーターとして上ったり、学校の部活動やスポーツ選手のトレーニングなどに使われたりしているが、「観光の面では『観光客のネックになっている』と邪魔者扱いされるような坂」(前田貫主)という。

 速駈詣りは、階段を駆け上がるイベントが近年、JR京都駅ビル(京都市)などで開催されていることから、社会人を中心にマラソンなどを行うアマチュア団体「汗(あせ)濁(だく)大学アスリートクラブ」が企画し、紀三井寺に持ちかけた。結縁坂を走った最速記録(21・9秒)の保持者でソウルとバルセロナの五輪などに出場した和歌山市出身の青戸慎司さんがゲストに招かれる。

 石段231段のうち、楼門をくぐった後から六角堂までの210段を2人ずつ駆け上がり、タイムを競う。最速の男女は福結び速駈王・速駈姫と名付けられ、その年の年中行事で福結びの一端を担う。

 同クラブの平川太一会長は「マラソンブームが広がるなか、走るきっかけとなれば。最速記録を破れるような方にもぜひ挑戦してほしい」と参加を呼びかけている。

 参加対象は中学生以上で、216人まで受け付ける(先着順)。参加費800円。申し込みは12月18日までにインターネットサイト「e-moshicom(イー・モシコム)」へ。

最終更新:12/5(火) 7:55
産経新聞