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<東京地検>スパコン企業社長ら逮捕 助成金詐欺容疑

12/5(火) 11:42配信

毎日新聞

 スーパーコンピューターの開発などを手がけるベンチャー企業「ペジーコンピューティング」(東京都千代田区)の幹部らが、経済産業省所管の「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」から助成金を不正に受給していた疑いが強まったとして、東京地検特捜部は5日、同社などを詐欺容疑で家宅捜索し、社長の斉藤元章容疑者(49)=千代田区=と、元事業開発部長の鈴木大介容疑者(47)=同=を同容疑で逮捕した。【飯田憲、平塚雄太、巽賢司】

 逮捕容疑は、2人は共謀し、2014年2月、NEDOから助成金をだまし取ろうと考え、助成事業に要した費用が約7億7300万円だったとする虚偽の書類を同機構側に提出。同3月に約4億3100万円の助成金を振り込ませて詐取したとしている。地検は2人の認否を明らかにしていない。

 世界のスーパーコンピューターの性能を比べる専門家のプロジェクト「TOP500」が先月公表した最新の計算速度ランキングでは、ペジー社などが開発した「暁光」が4位に入った。

 「暁光」は5月に海洋研究開発機構・横浜研究所に設置されており、計算速度は1秒間に約1京9000兆回(京は兆の1万倍)を記録している。

 ホームページなどによると、ペジー社は10年1月に設立され、資本金は約9億4000万円。ソフトウエアの開発や販売なども手がけている。会社の沿革として、10年7月には「NEDOイノベーション実用化事業」に同社の提案が採択され、12年7月には「NEDO戦略的省エネルギー技術革新事業」に同社の提案が採択されたと記載している。

 ◇医師経験持つ異色の経営者…斉藤容疑者

 斉藤容疑者は、04年に東京大大学院博士課程を修了。医師として東大付属病院勤務の経験を持つ異色の経営者として知られていた。

 昨秋の毎日新聞の取材に「スーパーコンピューターと人工知能(AI)を開発している。データ解析を進めることができれば、難病治療や天災予測なども解決できる」などと語り、高度なスパコン開発は「数百億円の資金が集まれば十分可能」としていた。

最終更新:12/5(火) 14:32
毎日新聞