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【香港ヴァーズ・角居師に聞く】キセキ、G1・2連勝へ「一生懸命しっかり走ってほしい」

12/6(水) 6:04配信

スポーツ報知

◆第24回香港ヴァーズ・G1(12月10日・芝2400メートル、シャティン競馬場)

 香港国際競走(10日、シャティン競馬場)のヴァーズ(芝2400メートル)には、角居勝彦調教師(53)=栗東=が菊花賞馬キセキを送り込む。父ルーラーシップで香港クイーンエリザベス2世Cを制した国際派トレーナーに、このほど手応えなどを聞いた。

 ―菊花賞でG1初制覇。次走に香港ヴァーズを選択しました。

 「香港は早くから招待が届いたというのもありますし、父のルーラーシップも走ってる場所ですから」

 ―ルーラーシップは同じシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世Cで勝っている。

 「やはり、一番印象に残っています。(母エアグルーヴという血統で)最初から期待というよりは、種馬にしないといけないという使命のある馬でした。(現役時は)悔しさが大きいです。血統だけではなく、見た目も走りもよかった。格好いい、ダイナミックなフォーム。能力はまだまだあったと思うが、結果を出せませんでしたから」

 ―その血を受け継ぐキセキを初めて見たのは。

 「当歳時です。ルーラーって、こういう子が出るんだと思いました。見た目のきれいな、まとまりのいい子。ただ、逆にいえば、インパクトを感じる面はなかった」

 ―昨年12月にデビューVも、本格化は今年の夏になってからだった。

 「春はまだ緩いところがありました。(毎日杯3着の後に)成長を待つために早めに休養を挟み、夏からは体幹が随分としっかりしてきた。ただ、きれいで大きな跳びをするし、時計は早くから出ていました。お父さんはストライドがあそこまで(大きく)なかった気がします。キセキは内枠で我慢した神戸新聞杯(2着)で脚を使えましたし、窮屈なら窮屈なりの競馬はできそうですが、長いストライドを生かすには、少し強引にでも外へ出した方がいいのかなと思う」

 ―角居厩舎はまだ開業5年目だった05年の香港マイルも、マイルCSでG1初制覇した直後のハットトリックで勝った。

 「香港でもいける、なんて気持ちは全くなかったけど、当時の厩舎の方針が『海外に挑戦できるような厩舎になりたいね』でした。海外はスタッフが一番勉強になる場所だと思っていた。一発勝負、負けても次というのがない勝負をしないと、強くならない。勝負の世界で生きるなかで、次につながるいい競馬なんて言うと怒られるんだよということが分かります」

 ―香港の芝の印象は。

 「ルーラーが勝った時は(レース前に)大雨が降っていたんですが、見た目に全然荒れなかった。結構、重いはずなのに、(いい馬場と同じように)ちゃんと走れていた。日本とは違いますよね。年中、シャティンかハッピーバレーしか使ってないなかで、何であんな馬場が造れるのか」

 ―最後に意気込みを。

 「夏から結構、数を使ってきているので、年内はこのレースが最後になると思います。一生懸命、しっかり走ってほしい」(聞き手・山本 武志=11月25日取材)


 
◆角居 勝彦(すみい・かつひこ)1964年3月28日、石川県生まれ。53歳。栗東で中尾謙、松田国厩舎での助手時代を経て、01年3月に厩舎を開業。ブルーイレヴンの02年東京スポーツ杯2歳Sで重賞、デルタブルースの04年菊花賞でG1初制覇。05、08、10、13、14年に最多獲得賞金調教師賞を獲得し、11年から3年連続で最多勝利調教師賞。JRA重賞はG1・24勝を含む72勝。JRA通算656勝。海外G1は5勝している。

最終更新:12/6(水) 6:04
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