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はしだのりひこさん「最後にステーキを食わせろ」通夜で長男明かす

12/5(火) 21:58配信

スポーツ報知

 「花嫁」、「風」などのヒット曲で知られる歌手・はしだのりひこ(本名・端田宣彦)さん(享年72)の通夜が5日、京都市伏見区のセレマ稲荷シティホールで営まれた。

 喪主の長男・篤人さんがあいさつに立ち、はしださんの最後の様子を明かした。危篤の知らせを受けて病院を訪れた際、「帰ってきたで。分かるか?」と声をかけても知らん顔だったというが、「何食べたい? アイスクリーム食べたい?」と声をかけると口をパクパクさせて反応。スプーンで数口食べ、満足そうな様子だったという。また、数か月前からは食べ物を飲み込む機能が低下していたが、「最後にステーキを食わせろ」とも話していたという。

 京都出身のはしださんは、同志社高校時代から音楽に親しみ、同志社大学時代に初めて組んだバンド「ドゥーディ・ランブラーズ」でレコードデビュー。メンバーだった田平義昭さん(73)は「とっつきにくい人でした。付き合ってもとっつきにくい。でも芯は優しい、いいヤツだった」とはしださんをしのんだ。

 今年4月には、KBS京都の音楽イベントに車いす姿で出演。これが最後の公の場となった。闘病生活の影響もあり、数年前からはまともに声が出せる状態ではなかったそうだが、はしださんは「『ドゥーディ―』となら出る」と3人そろって出演し美声を響かせた。「あれが最後の奇跡の歌声になった。今思い出しても涙が出る」と藤原洪太さん(72)は振り返った。

 亡くなる10日ほど前にも2人で見舞いに訪れ、病室にギターを持ち込んで「祇園の鳥居」を歌ったという。ベッドの上でギターを抱えて、両手を動かして弾いたそうで、「左手もきっちりコードを押さえていた。周りの人は『ありえない』とビックリして、看護師さんも見に来ていた」と、大好きなギターを手にしたはしださんの生命力に驚いていたという。

 来年4月には、ボーカルにはしださんの代役を置き「ドゥーディ―」を再集結することを楽しみにしていたが、その姿を見ることなく旅立ってしまった。

最終更新:12/6(水) 2:11
スポーツ報知