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【阪神JF】ラッキーライラック松永幹師に直撃 “牝馬の幹夫”「楽しみしかない」

12/5(火) 11:23配信

サンケイスポーツ

 今週の日曜メインは2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズ。連勝中の馬が6頭いて目移りするが、中でもオルフェーヴル産駒2頭の下馬評が高い。サンケイスポーツは、アルテミスSを快勝したラッキーライラックの松永幹夫調教師(50)を直撃。騎手時代に牝馬とのコンビで活躍したトレーナーに、愛馬の持ち味と勝負への手応えを聞いた。【取材構成・山口大輝】

 --アルテミスSを快勝

 「新馬戦以来でしたが、新馬戦と同じ形で競馬ができましたね。スタートも決まって、スローなペースもよかった」

 --センスある内容

 「それはありますよね。スタートもいいし、自分でレースを作れるところがありますから。向こう正面で、行きたがるところは見せましたが、折り合ってくれました」

 --長所は

 「フットワークがいいですね。反応もいいし、大きくきれいな走りをします。(馬格が)大きい馬は反応が良くないところがあったりしますけど、この馬にはそれが備わっています」--気性に気になる点は

 「反応が良すぎるので、そこは気をつけていますね。物音とかには敏感だけど、(調教を)やった後は大丈夫。チャカチャカしないし、輸送も平気で落ち着いている」

 --カイバ食いは

 「問題ないですね。牝馬は(馬体が)細くなりがちですけど、この馬は馬格があるのがいいですね」

 --相手関係はどうか

 「GIだから簡単ではないですけど、能力は感じるので力を出し切れれば。すごくいい素質を持っていますからね。今のところは楽しみしかないですね」

 --初めての右回り

 「調教でもちゃんと手前を替えるみたいですから、問題ないでしょう。阪神コースは直線も長いし、いいと思います」

 --騎手時代に“牝馬の幹夫”といわれていた

 「それは、本当にたまたまですよ(笑)。巡り合わせだから。男馬でだって勝ちたいですからね」

 --意気込みを

 「今のところは不安点もないです。いい状態で送り出せる。来年のこと(牝馬クラシック)を見据えても、ここで結果を出してほしいですね」

★パパは規格外

 父オルフェーヴルは、規格外の走りでファンを魅了した名馬。外ラチ近くまで逸走しながら修正して2着となった阪神大賞典、完勝と思いきや気を抜いて差された凱旋門賞(ともに2012年)は語りぐさだ。種牡馬としてはこの2歳世代が初年度産駒。今回は産駒のGI初制覇がかかる。JRAでは6頭がV。早くも26頭が勝ち上がったロードカナロアに比べると見劣るが、オルフェ自身も新馬勝ち後は4連敗を喫しながら、3歳春に急成長して三冠馬に輝いた。産駒の本領発揮はこれからだ。

★展望

 オルフェーヴル産駒2頭が中心を担う。ロックディスタウンは新潟の新馬戦で上がり3ハロン32秒5という破格のタイムで勝ち上がり、洋芝の札幌2歳Sも連勝。牡馬相手にスケールの大きさを示した。対するラッキーライラックは2戦とも父の産駒らしからぬ大人びたレースぶり。安定感のある走りが目を引く。他ではファンタジーSを鋭く差し切ったベルーガ、白菊賞を快勝したリリーノーブル、重賞で連続2着のコーディエライト、桜花賞馬アユサンの全妹マウレアなどが注目される。

■松永 幹夫(まつなが・みきお)

 1967(昭和42)年4月10日生まれ、50歳。熊本県出身。83年に競馬学校騎手課程第2期生として入学し、86年3月に栗東・山本正司厩舎所属でデビュー。2006年2月の引退までにJRA通算1万2416戦1400勝(重賞54勝)をマーク。同年に調教師免許を取得。07年に厩舎を開業し、JRA通算2859戦276勝。重賞はGI2勝を含む12勝(成績は4日現在)。地方・海外でも重賞12勝を挙げている。

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